このEAを運用開始してから1ヶ月ほど経過しました。USDJPYとEURJPYそれぞれ購入したのですが、トータルでは若干のプラスというところです。運用の中で見えてきた長所と短所を書いてみたいと思います。
まず長所ですが、勝率が高いというところです。ただし勝率が高いと言っても、実際には゛負けずに終わった”トレードというのがかなり「勝ち」に含まれます。どういうことかというと、このEAは90pipsの利益獲得を狙える「お宝ポジション」でエントリーするのですが、実際には90pipsの利獲ができそうにないな、という場合には、エントリーポジションから+3pips程のところで決済します。この「撤退機構」が機能することで、「負け」が少なくなり、勝率が高くなるというわけです。
まあ事実上の損切りではあるのですが、一端50pips獲得しながら100pipsの負けで終わるようなスイング系のEAも少なくない中で、少しでもプラスで終わってくれる(=損切り(?)してくれる)、しかも狙いの90pipsの利獲(30pipsや70pips程度の利獲もあります)を含めて8割から9割は必ずプラスというのはストレスが少なくて済み、精神的には優しいですね。 ただしスイング系のEAだと逆に100pipsのマイナスから300pipsの逆転の利獲で終わることもありますので、まあこのロジックが気持ちのいいものか若干中途半端な気分にさせられるのかどうかは人それぞれかとは思います。
短所ですが、短期的な強いトレンドの計測は苦手なのかなと思います。「長期足のトレンドを基準にし、5分足でエントリータイミングを過去の統計データから算出したピンポイントエントリーで90pipsを狙うシステム」ということですが、「お宝ポジション」が長期トレンドの押し目買い戻り売りを狙うものだとするならば、長期トレンドの中の短期の調整などが比較的強めでレンジブレイクされてそのまま短期トレンド方向にいってしまったら、お宝はゴミと化して、ストップロスの90pipsまでまっしぐらとなります。この負けは途中の決済はなくほぼ90pipsまで行ってしまいますので、何度も勘違いの「お宝」でエントリーされたら大変なことになります。残念ながら、この1ヶ月の運用では、ユーロ円版で数回このようなエントリーと決済が起こってしまいました。こういうときは言うまでもなく精神的に優しくなくストレスとなってしまいます。
利益はまだ伸ばせるでしょ、損切りはもっと浅くできるでしょ、そういいたくなる時もありますが、「お宝」ゲットできないとわかったら、さっさと撤退して、さあ仕切り直しだ、という潔いEAでもあります。使い続けられるかどうか、まだ判断するには早いですが、損切りの苦手な私からすると、この潔さだけはトレードを長く続けていく上で学ばなければならないところなのかなとも思います。