以前ご紹介した楽トレ16FXシリーズの第4弾楽トレ16FXproのご紹介です。
今回は短期間で1億円を獲得するプロジェクトというコンセプトを前面に打ち出しています。「1億円を短期間で獲得」ということからもわかるように、今回は複利でのトレードを推奨していますが、複利ゆえに残高が変わるごとにロットの調整が必要になるということで、明確にEAを使って資金を増やしていこうという運用方針になっています。当然ながらこのコンセプトに対応して付属のEAも複利機能付きです。
短期間に1億円とか言うと、真っ先に「怪しい・・・」ってことになりますが、楽トレ16FXシリーズは「裁量を全く必要としない、誰もが同じ結果を出せる」というコンセプトで開発されているだけあってロジックはシンプルで明快ですし、前作もそうでしたが、販売ページで毎月の成績が公開されている点や、損失の出る「最悪のシナリオ」についてもきちんと言及されている点等、信用できそうな印象を受けます。
まずは基本データから。
名称:楽トレ16FXpro
対象通貨ペア:USDJPY・EURJPY・EURUSD・GBPJPY
取引スタイル:デイトレード
ロジック等(商品販売ページより引用):
一日の相場の動きを見ると活発な時間帯とそうでない時間帯があることが分かります。
この活発に動く時間帯を選んでトレードすることで利益を上げます。ではどのような市場が活発な動きをするのでしょうか。
市場には大きく分けて日本の東京市場、欧州市場、
そしてニューヨーク市場という一日の流れがあります。この中で東京市場は比較的穏やかです。
そして活発になるのが欧州市場からニューヨーク市場にかけてです。この欧州市場以降の活発な市場を狙って仕掛ける手法になります。
■トレードの内容
日本時間の16時に売買両方の逆指値注文が入ります。
16時にあるゾーンを基準にした逆指値注文が発注されます。
ゾーンをブレイクしたら即エントリーということではありません。
ここが一般的なブレイクアウトと少し違う点です。後は設定したストップとリミットのOCO注文が入ります。
翌日の16時に残っているポジションがあれば全て決済されます。
残っている注文があれば全て取り消されます。週末リスク回避のため金曜日のトレードは行いません。
■複利運用EAについて
日本時間の16時にその日の口座残高が決まります。
口座残高の増減によりその日のロットが自動的に決まります。口座残高が増えればロットも増えて行きますので勝ちが続けば
収益カーブは急上昇を描きます。一方、損失時は口座残高に合わせてロットも下かりますので
損失カーブは緩やかになります。勝つ時は大きく、負けるときは小さくなる。いいとこ取りの運用です。
実は、この複利運用の自動化こそが1億円を目標にできる大きな要因となっています。
複利運用は手動でも可能です。
ただ、毎日手動で行うのは計算や設定や操作など物理的に難しい面が多々あります。
またメンタル面の影響もあります。これらが障害となり手動では中々思い通りに複利運用ができないのです。
その点、EAはこれらの問題を全て解決してくれます。
計算の必要もなければメンタルに影響されることもありません。
成績(商品販売ページより):
取引回数
取引回数は毎日1回(月20日前後)
■勝率
4通貨ペア合計の年間勝率:43,7%~50.5%
■商品内容
① 本編マニュアル PDFファイル
初心者にも分かり易く図入りで解説しています。
マニュアルに沿って設定することで直ぐに運用開始できます。② date-1
・年度別、日々成績データー
・年間通し複利レバレッジ別、日々の成績データー③ date-2
・生活資金引出額別、30万、50万、100万、100-30万、20%の各データー④ date-3
・deta1.deta2の集計データ⑤ date-4
・4通貨ペアの各設定別日々の成績データ⑥EAファイル
トレード&複利運用機能(円建て口座・ドル建て口座に対応)
ということで、ロンドン時間(16時)に、アジア時間に形成されたゾーンから抜け出た方にエントリーする、というロジックについては前作から変化ないようですね。
このロジックの面白いところは、「ゾーンをブレイクしたら即エントリーということではありません」というように、毎日16時にゾーンの両側に、ある基準をもとに一旦逆指値で注文を置き、エントリーしたらストップとリミットが入るというところです。ロンドンタイムに入る時間帯のブレイクアウトとトレンド発生を狙って逆指値で仕掛けるということで、タイミングは違いますがいわゆるニューストレード用のEAで見かけるような手法ですね。
通貨ペアですが、ドル円、ユーロ円、ユーロドル、ボンド円のメジャーな4通貨ペアとなり、先に発売されていた楽トレ16FXオールSの通貨ペアにポンド円が加わっています。そして今回公開された2014年~2018年の成績データを見る限り、オールSの時よりもパフォーマンスがより安定しているように見えます。
ちなみにこのデータについて開発者の今田氏に確認したところ、数社のデモ口座、リアル口座をもとにチャートで検証し、スプレッドも1~3pipsが加味されているとのことです。EAのバックテストではないようですが、決まった時間に指値注文を入れて、エントリーした場合は翌日同時刻までに決済するシンプルな手法なので、検証自体が正確であればそうバックテストやリアル運用と大差ないのではないかと思われます。
さて、ここまでだとこれまでの楽トレシリーズとそう変わらないようにも見えるんですが、違うのは1億円を獲得する根拠となる詳細なデータが付属している点です。そのデータというのは、
データの内容
・4年間通しで運用した場合の日々の到達経過
・生活用資金用口座の途中引出額別の日々の経過
・引き出し額別に30万円、50万円、100万円、500万円の日々の経過データ
・途中引出しは口座残高の50%を一つの基準にしていますが、
これを20%にした場合のデータ、20%引出ということは80%を残して
運用しますので収益額が大幅に違ってきます。
というように、1億円に至る過程についても、引出す金額によってどう変わってくるのかを詳細にシミュレートされたデータが付くようです。確かに抽象的に1億円達成できると言われるよりも、できるだけスタート時の運用資金や途中で資金を引出した場合などケーバイケースの細かいデータを出してもらった方が参考になるし説得力ありますよね。
なお「生活(用)資金用口座」とありますが、これはできるだけ早く1億円の資産が築けるように引き出さずに運用を行う運用専用の口座とは別に、FXで生活資金を確保するため途中で資金を引き出すための口座(生活資金用口座)のことです。
この商材では、このダブルでの口座運用を推奨しています。というのも初期投資も少額の5万円~10万円スタートを想定した上で、目標が1億円でなくても、生活や資金に余裕がなければ人によっては少しのドローダウンで参ってしまうこともありえるため、運用が継続できなくなってしまう可能性があり、だったらFXだけで余裕のある生活ができるように生活資金用の口座を作れば余裕も持てるだろうということですね。
これにプラスしてなんですが、私的には入金ボーナスのある海外ブローカーを活用するのもいいかなと思います。10万円の運用資金がない場合は、5万円入金して100%ボーナスをもらって残高を10万円にしてからスタートできますからね。
さて肝心の複利運用による1億円までの道のりですが、途中引出を行わない運用専用口座の場合、10万円でスタートしてどの程度で1億円になるのか。それがこちらの表。
何とわずか2年足らずで1億円到達!!あくまで2014年~2015年の比較的成績の良い時期でのシミュレーション結果になりますが、こういうの見せられると夢が広がりますね。
勿論、実際にはすんなり右肩上がりでこうなるのではなく、途中に大きなドローダウンがあったりするし、資金の浮き沈みは必ずあります。重要なのはそういう悪い状況を最初の段階で見積もっておくことですね。このEAで運用しても絶対に1億円に到達できるわけではなく、逆に資金を減らしてしまうシナリオもあるというリスクの部分も把握しておくことです。
その点、上でも触れましたが、開発者さんはしっかり「最悪のシナリオ」についても販売レターの中で説明されています。詳細は同レターで確認していただくとして、どういった場合に口座が破綻するか、過去数年のデータで最も大きいドローダウンで口座はどのようになったか、といった点にもしっかり触れています。
以上見てきたように、本商材は単なる稼げるEAとその説明書のセットというのではなく、1億円という目標金額に達するための具体的な道筋、根拠となるデータを示している点がユニークなところです。ついでに言うと、開発者の今田氏は十数年の経験のある専業のトレーダーとのこと。そう聞くと、この商材の販売レターの記述内容も腑に落ちる気がします。
最近のEAの2倍~3倍くらいの価格設定になっていますが、数年以内の1億円達成の道案内だと考えたら安いのかもしれません。勿論上述のようにそうならない可能性もあるので、このEAを運用して1億円を目指したいという方はその辺のリスクを十分に把握した上で挑戦してみてくださいね。