今回はTRADERS-proの無料EAで新しく登録されたばかりのSpribban_Ver_1.62についてバックテスト検証をやってみました。
このEAはTDSを使用した変動スプレッドによるバックテストを公開しており、そちらの方が信頼性は高いと思いますが、今回は未公開のGBPUSDの方についても併せて実施してみましたので、敢えて取り上げてみたいと思います。
【バックテスト条件】
ヒストリカルデータ入手先:Alpari
バックテスト期間:1999年年1月1日~2019年8月31日
通過ペア:EURUSD・GBPUSD
時間足:M15
ロット:0.1ロット固定
スプレッド:10(1pips)
パラメータ設定:変更なし
【EURUSD】
【GBPUSD】
【EURUSD+GBPUSD】
このEAは御覧のように、勝率80%超の高PF、低DDのスキャルピングタイプのEAです。
ユーロドルとポンドルの比較では、ユーロドルが最大ドローダウンが235ドルと極めて低くリスクリターン率も40超と非常に高くなっている反面、取引回数と利益がポンドルと比べて少なくなっています。
対するポンドルでは取引回数、利益がユーロドルの1.5倍以上となっており、他方でPFやドローダウン、リスクリターン率はユーロドルより低くなっています。
トレード時間は下記(EURUSD+GBPUSD)のように24時間タイプとなっていますが、その割にはユーロドル単独運用だとやや取引回数が少なく、低ロットだと利益が少なく感じるかもしれません。
いずれの通貨ペアでも直近での成績がやや停滞気味なのと最大SLが深めなのが気になるところですが、公開されているユーロドルによる変動スプレッドでのバックテスト(0.1ロット、14年5ヶ月)でもPF2.11、最大DD279.29ドル、RR22.24と優秀な成績となっていますし、最近登録されたTRADERS-proのEAの中では気になるEAの一つです。
興味のある方はロットを調整しつつ、開発者の「自身のフォワードはGBPUSDペアの方が良いです。ブローカーとの相性もありますがEURUSD.GBPUSD両方の運用をおススメします。」との言葉を信じて、ポンドル単独か両通貨ペアで、デモ口座ないしは低ロットによるリアル口座での運用を試してみてもいいかもしれませんね。
※Spribban_Ver_1.62の無料版を利用するにはTRADERS-proへの会員登録が必要となります。