今回も気になるEAを3本取り上げたいと思います。
ポンド円専用のデイトレ、スイングタイプのEAで、損小利大のオーソドックスなタイプのEAのようです。
「過去のデータ解析をフルに活用し、勝つ確率が高い環境下で、かつ利益の獲得が高く期待できるタイミングで、虎視眈々と勝機を捕捉し、エントリーを待機する極めて合理的なロジックで開発されています。」ということで、バックテスト上は損小利大のEAにしては高めの6割程度の勝率となっています。
そのバックテストですが、7年の期間でPFが1.95ということで、このタイプのEAにしては非常に高めです。
ただスプレッドが10(1pips)でバックテストが実施されていますので、国内ブローカーや海外のECN口座を想定したポンド円の常識的なスプレッドとしては1.5pips程度はあるかと思いますで、実際には勝率やPFはもう少し下がるかもしれませんね。
まだデモフォワードの計測が始まったばかりですが、ボラが大きかった3月ではなく4月に700pips以上獲得しているのが凄いです。
ポンド円系のデイトレ、スイングEAだと直近の相場にフィットしているものも結構ありますし、本EAも活躍を期待したいところです。
週末や年末年始、月曜朝のエントリー制限機能もありますし、親切な設計だと思います。
【2020】
【2019】
こちらはドル円の最大1ポジのEAで、商品紹介ページには「デイトレ」、「スイング」タイプのEAと記載がありますが、平均利益と平均損失の比率が1:6程度で、平均利益も15pips程度のようですので、どちらかと言うとデイトレ、スキャルタイプのEAのようです。
昨年11月から月単位で連勝中、今年になってからは特に好調で、毎月200~300pips程度を獲得しています。
ロジックは「直近の高値安値を更新するような相場変動があった場合に、更に同じ方向に動くと想定して、 順張り(デフォルト、パラメータ設定によって逆張りも可能)でポジションを建てます」ということですので、ブレイクアウトですね。
ユニークなのはパラメータ設定により、エントリーを順張りか逆張りかで選べる点です。
ブレイクアウトは人気のあるロジックですが、騙しも多いですので、ライン付近で逆張りで仕掛けるという人も多いと思います。
ですのでバックテストやフォワードの様子を見て、有効そうであれば順張り、逆張り両方の設定で動かすという戦略もありかもしれません。
他にもポジション逆行時のTP(SLではなく)変更の有無、エントリー時間帯、決済までの時間、決済後に次のポジションを立てるまでの時間、高値安値判定の期間、高値安値の判定基準レートなど、設定パラメータで細かく指定できるようになっており、上級者でブレイクアウト系のEAを使って仕掛けていきたいという人にはなかなか面白いEAかもしれません。
【2020】
【2019】
こちらは数多くのEAを開発されているJAMさんのドル円専用のEAです。
決済は朝とは限らないので朝スキャではないですが、深夜から早朝にかけてエントリーします。
JAMさんの同タイプのドル円のEAと言えば、Morning Shot USDJPY M5という長期でも直近でも素晴らしいフォワード実績のEAがありますが、直近ではこのMorning_Scalper_USDJPY_M5の方がMorning Shot USDJPY M5を上回る好調さを見せています。
惜しむらくは公開されているバックテスト期間( 2017.01.02 - 2019.10.24)が短いところ。
フォワード重視とは言っても、やはりバックテスト期間は10年程度は欲しいところですね。
また最大SLも175pipsとかなり深いので、トレーリングストップや時間決済がほとんどのようですのでそこまで到達することは稀かと思いますが、そこまで到達した場合は回復まで厳しいかもしれませんね。
とはいえ実績ある開発者様のEAですので、以上を割り引いてもこの直近のフォワードの好調さも含めて、ある程度期待してよさそうなEAではあります。