ロジック(トレードルール)選択型のFX自動売買「トライオートFX」
MT4(MT5)を使用しない国内業者提供のFX自動売買に注目するシリーズ企画、前回はトレイダーズ証券の「みんなのシストレ」を取り上げましたが、今回はインヴァスト証券の「トライオートFX」をご紹介したいと思います。
トライオートFXは2014年3月にスタートしたリピート型のFX自動売買サービスですが、インヴァスト証券ではその当時はロジック選択型の「シストレ24」というロジック選択型のサービスの方がメインだったように思います。
その後シストレ24が2021年にサービスを終了、現在はFX自動売買のサービスはトライオートFXのみが残り、より充実した内容となってきています。
公式サイトより
このトライオートFXですが、その最大の特徴は、トレードルールを選択するだけで自動売買をスタートできる点です。
ただし、みんなのシストレのようにインジケーターを使って組み立てたストラテジーメインのロジックではなく、レンジ設定、利確幅の設定、注文繰り返しの設定などの基本ルールから成るリピート型の複数のトレードルールの中から選択するFX自動売買となっています。
「セレクト」でリストから選んで簡単スタート!
トライオートFXは自動売買と裁量トレードの両方に対応しているプラットフォームですが、ここでは自動売買に絞って解説していきます。
自動売買の対象はFX(為替取引)のほか、ETF・CFDも選択可能(※別途ETF/CFD口座の開設が必要)です。
トライオートFXの自動売買には大きく分けて、「セレクト」と「ビルダー」(後述)の二つのモードがありますが、自動売買をすぐに始めたい場合は「セレクト」を選択します。
下記はトライオートFXにログインしたPCの画面で、「FX」を選択したところです。
左の画面の上側タブから「世界通貨セレクト」「スワップ戦略」「ポートフォリオ」「セレクト」「ビルダーズシェア」のいずれかを選び、トレードルールを選択します。
上の画面の例で言うと、「世界通貨セレクト」の中から「全世界」というトレードルールが選択されています。
右の画面を見ると「シミュレーション」が表示されていますが、これはこのトレードルールを選択した場合、過去の期間にどのような損益(資産)の増減推移となったのかを示すもので、「3ヶ月」「6ヶ月」「1年」「3年」という期間を指定して推移をみることができるようになっています。
さらに「解説」(右上の緑のボタン)をクリックすると以下のような画面が表れ、トレードルールや戦略の概要を文章や動画で確認することができます。
全てのトレードルールにこのような詳細な解説のページがあるわけではありませんが、基本的には実際の収益率と総合評価(ロジックの星マーク)、シミュレーション、そしてこの解説の内容を参考に運用するロジックを選択します。
ロジックが決まったら、あとは「確認画面へ進む」(上の画面の右下)をクリックし、口座資金に合わせて「セット数」を決め、「自動売買開始」をクリックするだけです。
なおここではPC画面をもとにセレクトで自動売買を始める流れをご紹介しましたが、スマホアプリにも対応していますので、スマホを手元で操作して自動売買を開始することが可能です。
「ビルダーズシェア」で利益の出ているロジックが見つかる!
セレクトでロジックを選んですぐにFX自動売買をスタートできるのは分かったけれども、実際どのロジックを選んでいいか分からない、決められない、ということもあるかもしれません。
特に初めてFX自動売買をやるという人や、やったことはあるけれども利益を出したことがないという人の場合は、過去のシミュレーションや解説だけではロジックを選択できないということもあるでしょう。
そんな方にお勧めしたいのが、「ビルダーズシェア」です。
「ビルダーズシェア」ではトライオートで実際に取引しているトレーダーが運用して いるルールが掲載されており、「収益率順」「総合評価順」「人気順」で絞り込むことができます。
そして実際に利益を出してているトライオートFXのユーザーのロジックを見ることができるだけでなく、さらにはそれに乗っかって同じロジックに設定して自動売買をすることもできるんです!
「みんなのシストレ」でも「セレクターランキング」で実際に利益を出しているユーザーのロジックを見ることができましたが、ランキングの期間が短い上に、セレクター採用のロジック(ポートフォリオ)にそのまま乗っかって同じ運用を行うということはできませんでした。
その点ビルダーズシェアの場合は過去3年間と比較的長期で高い収益率を出しているユーザーのロジックを選んでそのまま同じ運用に移行できるため、非常に便利な機能だと言えます。
中・上級者は「ビルダー」でオリジナルロジックの作成も可能!
トライオートFXでは既成のロジックを選択してFX自動売買をスタートする「セレクト」だけでなく、自分でロジックを作成する「ビルダー」の機能も提供されています。
「ビルダー」には大きく分けて三つの種類が用意されています。
まずは、シンプルな操作で自分だけのトレードルールをつくることができ「ビルダー」。
プログラミングの知識は必要なく、流れ的には下のようにシンプルな操作でロジックを作成できます。
実際にやってみると、チャート画面を見ながら「商品」(FX・ETF・CFD)、「銘柄」(通貨ペア等)、「新規注文の条件設定」、「決済注文の条件設定」、「再エントリーの条件設定」で条件を選ぶだけでロジックができてしまうので、簡単に作成できます。
次に二つ目の「ビルダー」は、「チャートメイク」。
これはチャートに自分が予想する未来の値動き(一本の線)を描くと、チャートに引いた値動きに最適なロジックが2~4個提案され、選んだロジックと描いたチャートをもとにロジックが自動生成されるという非常に直感的かつ凄いロジック作成機能です。
そして三つ目の「ビルダー」は移動平均線などのテクニカル指標(インジケーター)のシグナルに応じて稼働するトレードルールを作成できる「テクニカルビルダー」です。
これは通常の「ビルダー」の設定にインジケーターの選択を加えたものです。
トライオートFXにある程度慣れた中・上級者で「セレクト」のロジックだけでは飽き足らないという場合は、この3種類の「ビルダー」でオリジナルのロジック作成に挑戦できます。
ただし勝てるロジックを作成するには、シミュレーションを繰り返すなど、十分な検証が必要になることは言うまでもありません。
それでもトライオートで勝てるオリジナルロジックを作成したいという方は、是非「ビルダー」に挑戦してみてください!
低コストかつサポート体制も充実
トライオートFXの手数料ですが、スプレッド以外はかかりません。
サポートはフリーダイヤルによる電話、リモート操作、個別セミナーと、海外業者にはない国内業者ならではの充実した体制になっています。
まとめ
以上トライオートFXについて見てきました。
「セレクト」でリピート系のロジックの中から選ぶだけで簡単に自動売買をスタートでき、「ビルダーズシェア」で実際に利益を出しているユーザーのロジックも選んで稼働できます。
さらに中上級者向けとして自分でロジックを作成できる「ビルダー」には、シンプルな操作でロジックを作成できる「ビルダー」、1本の線で予想チャートを描くだけでロジックを提案、自動生成してれる「チャートメイク」、「ビルダー」にインジケーター選択の要素を加えた「テクニカルビルダー」と3種類が用意されています。
10年の実績があり、サポート体制も充実、自動売買の1年の継続率が70%を超えているというだけあって、国内業者が提供するリピート系のFX自動売買サービスとしては、トップレベルの充実度ではないかと思われます。
セレクトで選択可能な個別のロジックの内容については紹介できませんでしたが、直近3年間の収益率が100%を超えているロジックもいくつかありますので、またブログでも取り上げてみたいですね。
選択できるロジック自体は基本はレンジ幅を想定したリピート系のトレードルールになるため、みんなのシストレほど多くはないですが、通貨ペアや銘柄の異なる様々なロジックが用意されています。
そしてMT4やEAの設定必要なし、VPSの契約必要なし、各種手数料、システム利用料が無料、専用のスマホアプリがあるという点はみんなのシストレと同様、国内業者の非MT4系のFX自動売買をやメリットです。
国内業者で非MT4系のFX自動売買では、個人的には前回のみんなのシストレ、そして今回のトライオートFXは総合力でトップ2ではないかと思います。
是非興味ある方は公式サイトもチェックしてみてください。