マーチン系のEAはこれまでも使ったことがあるんですが、最終的に負けて口座を吹き飛ばしたりして稼働停止っていうパターンばっかりでした。
だから基本このブログでもあまり取り上げてこなかったし、使うことも少なかったんです。
ただ最近最大片側3ポジまでというリスクを限定したマーチンEA、ナンピニア・ユロドルのEA-BANK版を使い始めてて、これがなかなかいい感じなんですよね。
なんでマーチン系でもリスクを限定したものや、その結果として長期の実績のあるものなら使ってもいいかなって考えてます。
それで気になっているのがこちらのEA。
御覧のようにこのEA、なんと2014年の末あたりから5年以上に渡って右肩上がりになってるんです。
はっきり言って、ここまで勝ち続けられているマーチンEAって凄くないでしょうか?
だいたいマーチンのEAというのは、私の口座に起こったことと同じで、1年もたたないうちにドッカーンと回復の困難な損失をもたらしてくれるものが多いかと思うんですが、このEAは違うんですよね。
リスクリターン率こそ3.19ということでフォワード年数の割にはそこまで高くないですが、収益率150%、PF1.52となかなかのハイスコアです。
ちなみにリスクリターン率がそこまで高くないのはどこかの時点で大きめのドローダウンを抱え込んでいるからなんですが、それは1ポジEAだけどロットを増やすことがあるので当然で、 最大ドローダウンは36.23% (121,746円)とスイング系EAなみとなっています。
こちらは2020年の月間の成績(獲得pips)。
【2020】
獲得pipsで見るとこうなってるんですが、マーチンなので損益で評価すべきでしょう。
あらためて損益で見るとこうなります。
どうしてpipsで負けてるのに損益で勝てるのかというと、説明するまでもなくロットを増やしたときに勝つことで負けた分を取り戻してさらにプラスにできているからです。
マーチンなので含み損も大きくなるわけですが、その一方でロットを増やすことは強みでもあるんですよね。
というのも負けた後によりロットを増やして(前回の倍ロットで)ポジションを保有することで、勝った時に前回の負けを取り戻すだけでなく利益を増やすこともあるわけです。
このステディFXの場合も勝率は50%を少し超える程度ですが、平均利益が平均損失の1.5倍になってるので利益を伸ばしていけてるんですが、それはマーチン的なロットの取り方が威力を発揮しているからなんですよね。
この必勝の勝ちパターンで過去2016年~2019年の月間の損益グラフもこんな感じになってます。
【2019】
【2018】
【2017】
【2016】
2014年~2015年のグラフは見れないんですが、おそらくほとんどの月でプラスになっているはずです。
2016年~2020年8月までの月間勝率はなんと83.9%(=47勝/56ヶ月)。
これだけ安定して勝ち続けられるならマーチンEAでも使ってみたくなるのは私だけでしょうか?
紹介ページにはこのEAの「アピールポイント」がいくつか記載されていますが、開発者のqwertyさん自ら「隠れた名品」と言われるのも納得です。
マーチンなのに破綻せずこれだけの成績を維持し続けられている理由として思うのは、第一に最大ポジションが1という点。
そう、このEAはいわゆる「ナンピンマーチン」ではなく、きちんと損切をして、負けたら次は倍ロットで新しいポジションを取るという本来の正統派(?)マーチンEAなんですよね。
0.01ロットからスタートしても勿論負けが続いたらロットが増えていくわけですが、現時点で過去の最大保有ロットは1.28ロットまで膨らんでますが、1ポジで損切あり(最大SL80pips)ということでドローダウンも限定的で必要証拠金はこの手のEAにしては少なめの25万円程度です。
第二にEAのロジックが優れているというところでしょうか。
このEAはシンプルなインジケーターにより構成されているものでは無く、もっと複雑なものです。
例えば、MT4に初期装備されているようなインジケーターは一切使用していません。
完全独自開発の分析方法によってロジックは成り立っています。
なんとオリジナルのインジが搭載されているEAなんですよね。
どういうインジか知りようがないわけですが、これだけの長期で勝ちを支え続けているインジなので、きっとかなり優秀なんでしょう。
負けた後のポジションの取り方もナンピンマーチンによくある買いならより下げたところ、売りならより上がったところでという単純なのものではなく、ロングの負けの後でショートをポジったりするわけで、要するにインジでチャートを監視してちゃんとエントリーのタイミングを測ってるんですよね。
先日紹介したIam Clown FX(赤)と同じくらいの長期フォワードで同じく素晴らしい実績を残しているEAということで、いつもより詳しく紹介させていただきました。
ということで隠れ名品シリーズ、今後も発掘できたら続けてみたいと思いますw。