ドル円損小利大トレンドフォローのスイングタイプのEAです。
ここ数年はドル円やクロス円で円安トレンド相場が続いているということもあって、買い専用のEAが多く世に出てきていて、実際好成績を収めているEAも多いです。
また売り買い両方のエントリーをするドル円やクロス円のEAでも、トレンドフォローのロジックだとバックテストをすると過去相場で買いで利益を得られていることが多く、そのため最適化がなされると結果として買いの比率が売りのそれに比べてアンバランスに大きくなっているということも多いです。
しかしこのHermes_for_USDJPY_v1_1については、バックテストを見るとほぼ売り買いの比率が1対1で、にもかかわらずしっかりと長期的にも直近でも右肩上がりで好成績を残しています。
その秘密の一旦はロジックがエントリー→決済→ドテン売買を繰り返すこと。
直近の高値安値を記憶し、その高値安値に近づいてきた時に、ストップロスとテイクプロフィットを広く(160pips)取りつつ、順張り方向へエントリーします。
エントリー後に反対に動き、反対側の高値安値が近づいてきた時は、ドテンしてまた順張り方向へエントリーします。
そうして諦めずに最後には大きな流れに乗り、損小利大で利益を積み重ねていくことを目指します。
このロジックだと、買いでエントリーして決済したら次はドテンで売りでエントリーするので、売買の比率が同程度になるのも頷けますね。
しかも直近の高値安値付近に近づいたらエントリーということで、ドテンする場合でも、すぐにドテンするのではなく一呼吸待ってタイミングを計ってからエントリーするという点がユニークなところ。
ドテンが上手く機能すれば売り買い両方で利益を得られますし、エントリーした方向にトレンド発生した場合は波に乗って大きな利益が期待できます。
問題は実際のところこのロジックがどれだけ機能するかですが、バックテストを見る限りは取引数と利益をしっかりと確保しつつ、最大ドローダウンも比較的小さめ、RFは20を超えてきれいな右肩上がりのグラフになっていますので、少なくともバックテスト上はロジックがはまっているように見えます。
勿論リアル相場ではどの程度通用するかは分かりませんが、今のところ2ヶ月程度経過して順調な滑り出しとなっています。
今後のドル円の大きな動きを期待してドル円EAを投入したいという人も多いと思いますが、ドテンロジックのEAってあまり見ないですし、買いに特化した(買い比率の高い)ドル円EAばかり動かすよりも、こういう売買比率が均等で他と違ったロジックのEAも投入してポートフォリオのバランスを取るのもいいかもしれません。