今回はレバレッジが無制限という驚異の海外FXブローカー、Exnessについて調べてみましたので、ご紹介したいと思います。
Exnessとは?
Exnessは2008年に設立された海外FXブローカーです。
セイシェル共和国金融庁(FSA)、キプロス証券取引委員会(CySEC)、英国金融行動監視機構(FCA)等、Exnessグループで複数のライセンスを取得し、グローバルにFX事業を展開していますが、日本ではFSAのライセンスに基づきNymstarLimitedがサービスを提供する形となっています。
その主な特徴を列挙すると、
・MT4の最大レバレッジが無制限 ※条件あり
・ロスカット水準が0%
・圧倒的に狭いスプレッド
・MT4に加え、MT5にも対応
・取引量や管理資金についての監査報告を公開するなど高い透明性
・入出金はbitwallet等に対応
・日本語サポートはメールとチャットに対応(※日本時間平日8時~0時)
等が挙げられます。
中でも最大の売りが、最大レバレッジが無制限というところ。
厳密には後述のように「無制限」ではなく、条件によっても変化するわけですが、レバレッジの大きな海外ブローカーの中にあっても異次元のレバレッジの大きさが最大の魅力です。
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無制限の最大レバレッジの適用口座と利用条件
この無制限の最大レバレッジは、MT4の各口座(スタンダード、スタンダードプラス、プロ、ゼロ、ロースプレッド)に適用されます。
ただし厳密には最大レバレッジは1:2 100 000 000、つまり21億倍(!)ですが、現実にそれだけのハイレバレッジでトレードする人はほとんどいないと思いますので、実質無制限と言ってもいいかと思います。
この無制限レバレッジを適用するための条件ですが、口座開設時にこの無制限レバレッジを選択することに加え、以下の条件が必要となります(※公式サイトより)。
- 取引口座の有効証拠金がUSD1,000未満であること
- パーソナルエリアの全ての本取引口座で少なくとも10ポジション(指値注文を除く)、および5ロット(または500セントロット)を決済していること
「パーソナルエリア」はアカウント開設後に公式サイトからログインして表れる管理画面のことで、この管理画面上で口座の開設や管理ができるようになっています。
したがって「無制限レバレッジ」を利用するには、この管理画面から開設した口座で10ポジション以上5ロット以上を決済し、取引口座の有効証拠金額が999ドル以下であることが必要となります。
なお、証拠金額に応じた最大レバレッジは以下のとおり。
有効証拠金 | 利用可能な最大レバレッジ |
---|---|
USD 0~999(MT4のみ) | 1:無制限 |
USD 0~4,999 | 1:2000 |
USD 5,000~14,999 | 1:1000 |
USD 15,000~29,999 | 1:600 |
USD 30,000~59,999 | 1:400 |
USD 60,000~199,999 | 1:200 |
USD 200,000以上 | 1:100 |
ExnessはMT5も利用可能ですが、こちらは無制限のレバレッジは適用されず、最大2000倍となっています。
しかしMT5を利用できるブローカーの中では、この最大レバレッジ2000倍というのもトップレベルとなっていますので、MT5ユーザーにも十分魅力的なレバレッジだと言えます。
ちなみに仮想通貨、エネルギー、株式、インデックス(指数)については無制限レバレッジは適用されず、個別の条件によりますので、公式サイトをご確認ください。
レバレッジが制限される条件
ただしMT4で上記の条件のもと最大レバレッジの適用を受ける場合でも、以下の場合は例外で最大レバレッジ200倍に制限されます。
・重要な経済ニュースが公開される15分前と5分後の間にかけて、公開されたニュースの影響を受ける金融商品
・金曜日の19:00 GMT(FX市場が閉まる3時間前)から日曜日の23:00 GMT(FX市場が開いてから2時間後)まで
・祝日にも例外あり。
特に週末にポジションを保有している場合は、金曜の深夜から月曜早朝において、この最大レバレッジ200倍が適用されてしまいますので、レバレッジ無制限だからと少ない証拠金のままポジションを保有しておくとロスカットのリスクがありますので、注意が必要です。
ロスカット水準が0%!
他のFXブローカーにないExnessだけの取引条件としてもう一つ挙げられるのが、ロスカット水準となる証拠金維持率(ストップアウト)です。
レバレッジがいかに大きくても、ロスカット水準が高く含み損に耐えにくければ、十分にレバレッジを活かした高ロットでのスキャルピングトレード等がやりにくくなります。
その点AXIORYやXMなど主要な海外ブローカーでは、国内業者と比較してもかなり低めの20%となっているところが多いですが、Exnessでは以下のように0%とさらに低くなっています。
口座の種類 | マージンコール | ロスカット水準 |
スタンダード | 60% | 0% |
プロ | 30% | 0% |
ゼロ | 30% | 0% |
ロースプレッド | 30% | 0% |
ロスカット水準が0%だと、資金がなくなる寸前まで含み損に耐えられますので、それだけロスカットには合いにくくなります。
もっとも、ロスカット時に手元に残る資金はゼロになってしまいますのでその点は注意が必要です。
なおExnessではゼロカットを採用していますので、マイナス残高の場合に追証を求められることはありません。
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プロ口座は超極小スプレッド!
Exnessには大きく分けてスタンダード口座とプロ口座があります。
このうちプロ口座のロースプレッドとゼロは最低スプレッドがゼロで、特にユーロドルとドル円の平均スプレッドに関してはゼロ(!)となっており、他のブローカーにないスプレッドの狭さとなっています。
いずれも手数料が往復7ドルかかりますが、それを加味した実質スプレッドで見てもトップレベルのスプレッドの狭さでしょう。
またプロ口座中のプロについては唯一Instant Executionを採用しています。
他の口座は全て取引方法にMarket Executionを採用し、カバー先に直接注文を流す方式のため、スリッページが発生することがあるのに対し、プロに関してはExnessが一旦注文を引き受けた上でカバー先に注文を流すため、スリッページは発生せず即時約定できる口座となっています(※ただしリクオート(約定拒否)は稀に発生することがあるようです)。
以上のようにスプレッドや約定力に優れたプロ口座ですが、初回入金額が1000ドル以上となっていますので、少額からトレードしたいという方にはややハードルが高めです。
より少額から取引したい場合は、スプレッドはプロ口座よりも高めになりますが、手数料がかからず最低入金額が1ドルのスタンダード口座からのスタートということになります。
利用する上でのデメリットは?
以上Exnessのレバレッジやスプレッドについて触れてきましたが、レバレッジとスプレッドという海外FXを利用する上での大きなポイントとなる要素でほぼ最高レベルと言ってもいい水準となっている点はかなり評価できると思います。
ただし上述のように無制限レバレッジを利用したとしても週末にレバレッジ制限がある点、極小スプレッドのゼロ口座やロースプレッド口座、約定力の高いプロ口座に関しては初回入金額1000ドル以上となっている点などは、せっかくの強みが制限されてしまうためやや残念なところです。
またデメリットという点では、ストップレベルが大きめなのにも注意が必要です。
こちらはゼロ口座の主要な通貨のストップレベルですが、3.0pips~8.0pipsとなっています。
ゼロ口座以外だともう少し小さくなってはいるものの、AXIORYやTitanFX等がストップレベルがゼロであるのに対し、Exnessの場合だとこのように大きめですので、例えば裁量で現在価格に近いところに指値や逆指値を置いたり、あるいはタイトなトレーリングストップを入れるEAを使う場合だと注文が入らないこともありえます。
またスプレッドの狭さを追及しているためだと思いますが、ボーナスキャンペーンはないようですので、ボーナス制度を積極的に利用したいという方には物足りないかもしれません。
更に言えば、公式サイトで日本語で表示させていても、ホーム画面から別ページに移動するときに英語に切り替わったりすることがあるなど、公式サイトが十分に整備されていない印象を受けました。
入出金についてもbitwalletには対応していますが、現在のところ国内銀行の入出金には未対応なのも気になりました。
まとめ
そいうわけで若干の制限やマイナスポイントもあるわけですが、それでもこの無制限のレバレッジやスプレッドの狭さは、そうした弱点をカバーして余りあるExnessの長所となっています。
少しでも有利な条件でトレードをしたい中上級者や、大きなロットによるスキャルピングトレードをするトレーダーの場合だと、やはりレバレッジやロスカット水準、スプレッドは重要な要素になってくると思いますが、そうしたニーズに答えることが十分可能なブローカーではないかと思います。
また、ここでは詳しく触れませんでしたが、取扱商品に関しても仮想通貨や株式CFD等も含め200以上もあって豊富です。
有名会計事務所に監査を受けて取引量や管理資金も公式サイトで公表するなど、海外FXのブローカーとしては比較的透明性も高い方ではないかと思います。
各種IBサイトでも取り扱いが増えてきて評価も高いようですので、今後ますます人気の注目のブローカーとなってくるのではないかと思われます。
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