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EA運用ノウハウ

【FX自動売買で5年以内に1億円!?】第二回 実績をもとにシミュレーション!5年間の複利運用でどれだけ増える?

前回の復習

FX自動売買のノウハウについての第二回目なんですが、まずは前回の復習から。

 

FX自動売買で資産を増やすにはどうしたらよいのか、前回はその「公式」なるものを書きました。

それは、【「EA選択(入替)」×「ロットの管理」】の最適化ということでした。

EA選択(入替)」について言うと、「FX自動売買」とは言うものの、EAは相場に合わなくなることもあるため、1個の同じEAだけを回し続けて稼ぎ続けるのは難しく、相場により合ったEAを選択し、必要に応じて入れ替えながら運用していく必要があるということです。

つまり「FX自動売買」は「FX全自動売買」ではないわけですね。

 

「ロット管理」は短期で資産を増やすために必須

そして前回も少し触れましたが、公式の後半部分「ロットの管理」も重要です。

「ロット」はFX取引での通貨量の単位のことですが、ここでは10万通貨=1ロットとしてお話したいと思います。

「ロット管理」というのは、大雑把に言うと、口座にある資金の大きさに応じてロットの大きさを増やしたり、減らしたりすることです。

例えばレバレッジ400倍、為替レート1ドル150円の時に、通貨ペアのドル円を1ロット(10万通貨)注文した場合、口座に必要証拠金の37500円しかなければ、ロスカット水準・証拠金維持率にもよりますが、比較的短時間で証拠金維持率が必要証拠金維持率を下回り、口座が破綻に近づきます。

そこで簡単に破綻しないようにするために、ロットを下げるか、1ロットのままにするのなら口座に資金を追加して口座が容易に破綻しないようにする必要があります。

これだけ見ると、「ロット管理」というのは口座が破綻しないようにするための単なる調整のようですが、利益が出せて口座資金を増やせるようになった場合は、「ロット管理」は複利で資産を増やすために必要なものという視点に切り替わることになります。

これはFXの裁量トレードだろうと自動売買だろうと同じです。

つまり口座資金が増えるにつれて少しづつロットを増やしていくことで、さらに大きな利益を獲得できるようになり、大きな利益を獲得できれば口座資金がさらに増え、それに応じてまたロットを増やし・・・という風に資金増加の好循環が生まれ、そのやり方でロットを増やせていければ資産は指数関数的に膨らんでいきます。

FX自動売買に話を戻すと、先に資産を増やすためには「EAの選択(入替)」を上手くできるようになることが必要と書きましたが、EAの選択が上手くできて利益(pips)を安定的に獲得できるようになれば、後は「ロット管理」=複利運用をやりながら、同じことを続けるだけで資産は大きく増えていくはずです。

 

実績をもとに複利シミュレーション①(10万円/0.1ロット)

ではFX自動売買で利益が出るようになった時、複利運用によってどれぐらいのペースで資産が増えていくのかを考えてみたいと思います。

まずはこちらのデータをご覧ください。

【EAの運用成績(単位:pips)】

          

こちらのデータですが、私が2021年~2023年の間にリアル口座でEAを運用した際の成績を毎月の獲得pipsで集計したものです。

なお、あらかじめ断っておくと、このデータは今回のノウハウで選択対象とするEAの成績のみを抜き出して集計したもので、以下の記事で詳細をまとめています。

 

それで、このリアル口座における過去3年間のEA運用データを見ると、年平均で約2000pipsを獲得できていることが分かりますね。

ではこれを運用ロット別に金額に換算するとどうなるか?

分かり易くするためにドル円ベースで計算します。

0.1ロット(1万通貨) ⇒ 年間20万円

1ロット(10万通貨)  ⇒  年間200万円

10ロット(100万通貨) ⇒  年間2000万円

仮に口座資金に100万円があってEAを1ロットで運用できたとすれば、収益率はたった一年間で200%(=200万円÷100万円×100)ということになりますね。

なかなか夢のある数値ではないでしょうか?

 

では今度は上の運用成績の年間の平均獲得pipsである2011.87pipsについて、月毎の成績も含めて毎年同じ成績を繰り返したと仮定します(※上の表の「平均」の成績)。

その上でスタート時点での口座資金を10万円、スタート時のロットを0.1ロットとし、利益口座資金)が1万円増えるごとにロットを0.01ロット増やす(1万円減るごとに0.01ロット減らす)ものとします。

なお、途中での口座資金の引き出しや税金の支払いは考慮しません。

そうすると、どのように口座資金は推移していくのかまとめたのがこちら。

【運用成績の平均値に基づく運用シミュレーション】
※口座資金に応じたロット管理(10万円0.01ロットスタート)

 

このやり方だと、10万円スタートでも、5年後には何と7千万円を突破してしまいます!

うん、何かいい感じに5年以内で1億円に近づいてきましたね(笑)。

 

実績をもとに複利シミュレーション②(100万円/1ロット)

では仮に口座資金が10万円ではなく100万円、スタート時のロットを1ロットだとするとどうなるかも見ておきましょう。

【運用成績の平均値に基づく運用シミュレーション】
※口座資金に応じたロット管理(100万円1ロットスタート)

 

5年で6億4千万円(笑)。

ちなみに新NISAで投資信託の積立投資なんかをやってる方は分かると思いますが、投資信託を20年~30年の間積立投資やった場合の平均年利は10%もいかないのではないでしょうか?

金融庁のサイトで資産運用のシミュレーションができるページがありますが、そのサイトで仮に平均の年利を10%として毎月積立をやる場合を計算させてみると、上記のように5年間で6億4200万円という金額を達成するには毎月約829万円もの積立が必要です。

金融庁「つみたてシミュレーター」より 
https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/tsumitate-simulator/

 

さすがに毎月800万円以上積立できる人なんてそうそういませんし、NISAやってても余裕で上限を超えてしまいますね。

勿論3年間のEA運用成績の平均値が5年間毎月全く同じ数値で繰り返されるなんていうことは通常考えられませんし、1万円で0.01ロットというのは仮にEAの1回のトレードによる最大損失が100pipsだとすると、リスクは10%というハイリスクでの運用となってしまいますので、現実的ではないかもしれません。

ただここでは複利の威力を見てもらうために、上記のような計算でシミュレーションしてみた次第です。

ということで、ここからまた色々条件を変えながらシミュレーションしていきたいと思うんですが、ただちょっと長くなりましたので、この続きはまた次回とさせていただきます。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

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