※本記事は以前公開した記事を大幅にリライト・更新したものになります。
Forex Tester Online(FTO)とは?
FXで安定して勝てるようになるためには、過去チャートを使った検証(バックテスト)が欠かせません。
そしてFXの練習をする際によく利用されるのがFXの練習用ツールですが、そんな練習用ツールの中でも"最高峰"といっても過言でないのが「Forex Tester Online(FTO)」です。
ForexTesterはカナダのForex Tester Software, Incが開発したFX裁量トレードの練習用ソフトウェア。
20年以上の販売実績があり、世界中で5万人以上のトレーダーが使っているという人気かつロングセラーのトレード練習用ソフトウェアであり、FTOはそのWeb版として2024年に発売されました。
今回はそんな老舗のFX練習ツールForexTesterのウェブ版となるFTOについて、その特徴や機能、メリット、料金プランを中心に解説していきたいと思います。
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Forex Tester Online(FTO)の主な特徴
FTOは非常に豊富かつ高度な機能を備えたFX練習用ツールです。
網羅的かつ詳細な情報は公式サイトで確認いただくとして、ここでは主な特徴に絞ってご紹介したいと思います。
特徴1 ブラウザで動くクラウド型ツール
ForexTesterシリーズでは多様な注文・決済機能、スプレッドや手数料、スワップポイントの設定、変動スプレッドの利用等々、MT4やMT5と似たトレード環境でのリアルな疑似トレードが可能となっています。
ただこれまでのForexTesterシリーズはPCへのダウンロードおよびインストールが必要で、なおかつ基本Windows用として開発されていたため、MacOS, LinuxといったOSへの対応には仮想ウィンドウズを導入するための専用ツールが必要でした。
これに対しFTOはダウンロードも必要なし、そしてOSも関係なくMac、Windows、Linuxに加え、AndroidとiOSにも対応、インターネット・ブラウザの環境があればPCやスマホ、パッドでどこでもFXの練習が可能となりました。
特徴2 多数の通貨ペア・株・商品・指数・暗号資産を対象として高品質のデータでバックテストが可能
Forex Tester OnlineはFX、商品、株、暗号通貨、指数、ETFといった250を超える取引銘柄にに対応しています。
これらのデータは10年、20年といった長期間な上、スプレッド、スリッページ、トレード時間などの詳細な情報が含まれいます。
またFTOでは分単位、時間足・日足・週足のデータに加え、Proプラン(後述)ではスキャルピングや短期トレードには不可欠なティックデータ(変動スプレッドに対応)も利用可能です。
特徴3 50以上のインジケーターに対応、カスタムインジケーターも利用可能
FTOではトレンド系、オシレータ系、出来高などの50以上のインジケーターに対応、しかもチャートに無制限に設定できます。
またユーザーが独自で作成したカスタムインジケーターもアップロードして使用することが可能です(Pro版のみ)。
特徴4 トレード条件を自由に設定可
FTOでトレードの練習をする際、最初にチャートを再生する際のトレードの条件を設定します。
日付の範囲、タイムゾーン(GMT+9)、セッション時間(東京、ロンドン、ニューヨーク)といった条件を設定すれば、その条件下でトレードできます。
加えて、スプレッド、手数料、スワップ、マージンコールなどの条件を設定できますので、普段取引している実際の条件に限りなく近い環境下でトレードの練習が可能です。
特徴5 高度な注文・決済機能と決済ポイントを最適化する「エグジット・オプティマイザー」
FTOでは指値・逆指値注文、ストップロス・利食いラインでの決済、トレーリングストップのオンオフが可能です。
また最近加わったPro版の新機能として「エグジット・オプティマイザー」があります。
これは策定した戦略によるバックテストのデータ、あるいはアップロードした取引履歴(MT4/MT5/TradingView/NinjaTraderが対応)をもとにFTOが結果を分析し、最適なストップロス、テイクプロフィット、保有時間を見つけ出してくれる機能です。
エントリー条件については明確な基準を持っているものの、エグジットについてはよく分からないというトレーダーも多いと思います。
この機能を利用することで、自分のトレード戦略に応じたエグジット条件の最適化を探れます。
特徴6 再生速度の調整や巻き戻し、瞬時に重要地点への移動も可能!柔軟なチャート再生
条件設定後にチャート(プロジェクト)を再生する際、再生速度の調節、巻き戻し、一時停止、バーのスキップを自由に操作できます。
チャートは同時に10チャートまで分割表示できます。
便利なのが「移動」機能。
例えば短期と長期のMAを導入し、ローソク足のMAクロスでエントリー、MA同士のクロスで決済といったロジックで取引する場合、このエントリー条件の地点、そしてMAクロス決済の地点まですぐに「移動」することが可能です。
また経済指標発表などの市場イベント、重要な価格帯への到達地点、などにも瞬時に移動できますので、バックテストを効率的に進めたいという場合に威力を発揮します。
特徴7 「ブラインドテストモード(「ミステリープロジェクト」)」でバイアスなしでの練習が可能!
FTOの機能として特筆すべきなのが「ブラインドテストモード」の機能(Proのみ)。
通常モードでは取引銘柄(通貨ペア)、日付、価格を表示させて取引(の練習)をするわけですが、このモードを選択することで、これらの表示を隠してトレードの練習が可能になります。
また、取引銘柄についてはランダムに選択させることもできます。
このモードを適用する場合は、事前に「ミステリープロジェクト」として各条件を設定してからスタートすることになります。

引用:公式サイト https://forextester.jp/blog/what-is-backtesting
豊富なチャートデータを利用するとはいえ、繰り返し過去の相場でトレードをすると、どうしても同じ相場のチャートを覚えてしまったりする場合があります。
そうすると事前にチャートの動きが予測できてしまったりするなど、トレードの練習になりえないケースも出てきます。
そこでこのモードを活用することで、そうした事前の予測を排して、新鮮な状態でトレードに向かうことができます。
また日付や価格を隠ことで、ローソク足やインジケーターのみで判断できるような本当の実力を養う上でもこのモードが活用できるはずです。
特徴8 詳細な統計データと「分析インサイト」
作成したプロジェクトである程度取引を実行後、画面右下にある「統計」ボタンを押すと、詳細なトレードデータと「改善点」や「強み」を指摘してくれる「分析インサイト」が表示されます。
下は無料のデモ版で適当に数回注文と決済を繰り返した後、分析インサイトを表示させたものです。

非常に細かい指摘でトレードの改善点や強みが言語化されているのが分かりますね(※より正確な分析には少なくとも30回以上の取引が必要です)。
トレードの詳細なデータについても、時系列での損益曲線や資産曲線、勝率やプロフィットファクターなどのお馴染みのものから、セッション(時間帯)別でのパフォーマンス分析、タグ付けしたトレードごとの比較分析など、詳細過ぎるぐらいの詳細データを見せてくれます。
特徴9 アルゴリズム(自動化されたトレーディングシステム)もバックテスト可能
FTOのProプランでは自動化されたトレーディングシステム(アルゴリズム)をバックテストできます。
MT4/MT5でEAをバックテストするのと同じように、自分で作成した取引戦略をバックテストすることができます。※EAをアップロードしてバックテストすることは不可
しかも複数のアルゴリズムを同時にテストしたり、手動取引と組み合わせたハイブリッドの戦略までバックテストが可能です。
特徴10 あのプロップファーム対策にも最適!「プロップファームチャレンジシミュレーション機能」
FTOのProにはプロップファームチャレンジを想定したプロップチャレンジシミュレーション機能があります。

これは利益目標や最大日次損失、最小取引日数などのプロップファームが課したルールを設定した上で実践形式でバックテストができるという機能です。

実際のプロップファームチャレンジに近い条件でトレードを繰り返すことで、資金管理やルール遵守のスキルを事前に鍛えられます。
順序としてはまず口座サイズ、利益目標、1日当たりの最大損失、最小取引日といった条件を設定した上で、自信が付くまで実際のルール設定のもとで自分のトレード戦略をテストします。
その後テスト結果の詳細データを分析してトレードを改善し、条件がクリアーできるようになるまで実践→分析→改善を繰り返します。
このプロップファームチャレンジシミュレーション機能を活用することで、プロップファームチャレンジを突破する上での実力と自信が着実に身についてくるはずです。
FTOでトレード戦略をバックテストする方法
① テストする通貨ペアと期間を選択
まずは検証したい通貨ペア(銘柄)と過去データの期間、初期資金を設定し、バックテスト環境を準備します。設定が完了したら「プロジェクトを開始」ボタンを押しテストを開始します。

②トレード戦略・ルールを事前に決める
エントリー条件や利確(TP)、損切り(SL)などのルールをあらかじめ明確にしておきます。インジケーターの設定やラインの引き方も含め、感覚ではなくルールベースで統一することが重要です。
③ チャートを表示して再生を開始
選択したデータをもとにチャートを表示し、シミュレーションを再生します。再生速度の調整や一時停止、スキップ機能を活用することで、効率的に検証を進めることができます。
④実際のトレードと同様に売買を行う
チャートの動きに合わせて、リアルトレードと同じようにエントリー・決済を行います。ルールに従い、感情を排除してトレードを繰り返すことが重要です。
⑤結果を分析して戦略を改善する
テストが終了したら「統計」を開き、詳細データを確認し、勝率、ドローダウン、プロフィットファクターなどを分析します。結果をもとに戦略を見直し、改善点を洗い出します(Proプランであれば、エグジット・オプティマイザーにもアクセスし、決済ポイントの最適化を改善)。
⑥再テストを行い実運用に活かす
改善した戦略で再度バックテストを行い、安定した結果が出るかを確認します。十分な検証ができれば、実際のトレードでも同じルールを活用することが可能になります。
FTOを活用することで、感覚に頼らない「再現性のあるトレード」が身につき、実運用でも安定した判断ができるようになります。
まずは無料のデモ版で試してみるのがおすすめです。
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FTOの有料プランは?
FTOは無料のデモ版が利用できますので、興味がある方、試しに使ってみたいという方はまずはデモ版を試してみることをお勧めします。

ただしデモ版は以下の制限があります。
・過去データは1ヶ月分のみ利用可能
・ダッシュボードと高度な分析は利用できません
・プロジェクト保存、カスタムインジケーター、プロップファームチャンレンジシミュレータなどの高度な機能は利用不可
・レバレッジ、スプレッド、スワップなどの高度設定は変更不可
そこで、デモ版では制限されている多くの機能を活用してバックテストをやってみたいという場合は、以下の有料プランが用意されています。
| 期間 | レベル | |
| 年間プラン(サブスク) | Starter | Pro |
| 生涯プラン(買い切り) | Starter | Pro |
まずFTOを利用できる期間別に「年間プラン」と「生涯プラン」があります。
年間プランは1年ごとに更新のサブスクプラン、生涯プランは買い切りのプランとなっています。
その上で、それぞれの期間プランにはレベルがあり、機能に制限がある「Starter」と全ての取り扱い銘柄とティックデータ、高度な機能にフルアクセスできる「Pro」があります。
上述の「特徴」のところでいくつかの機能がPro限定であることについて触れましたが、取り扱い銘柄の数の違い、ティックデータを扱えること、エグジット・オプティマイザーやアルゴリズムのバックテスト機能、ブラインドテストモード、プロップファームのチャレンジシミュレーターなどがProに限定されていることを考えると、Pro版が圧倒的に有利なのは間違いないです。
価格についても年間のサブスクプランでStarterとProの差は9000円、買い切りとなる生涯プランでも12000円ほどですので(※2026年3月現在)、予算次第ではありますが、個人的には短期(年間サブスク)で使用するにしろ長期(買い切り)で使用するにしろPro一択かなと思います。

引用:公式サイトより
※StarterとProのより詳細な違いは公式サイトの上記画面より確認できます(右側の「Ⅴ」をクリック)。
FTO導入のメリットとデメリット
ここまで特徴や基本的な使い方、料金プランについて述べてきました。
一部既述部分と被るところもありますが、ここでFTO導入のメリットとデメリットについて簡単に列挙しておきたいと思います。
FTO導入のメリット
・インストール不要でネット環境があればどこでも利用可能
→Web対応で複数のOSで利用可能。ネット環境があればWindowsでもMacでも、PC・スマホ・パッドでも利用できます。
・リアルトレードに近い環境で裁量トレードのバックテストが可能
→スプレッド、手数料、スワップなどの条件を設定可能。長期間の過去データを利用できPro版であればティックデータの利用もできます。
・高度なバックテスト機能
→スピード調整、一時停止、巻き戻し機能あり。最大10の分割チャート表示。エントリーや決済ポイント、重要な指標発表時や指定セッションまでスキップ。
・アルゴリズム(自動売買)のバックテストも可能
→Pro版限定でアルゴリズムのバックテストができます。開発EAのロジックを試したり、複数ポートフォリオのバックテストや手動取引とおハイブリッドテストもOKです。
・トレードの練習だけでなく詳細なデータ分析と改善点の洗い出しが可能
→詳細なトレードデータの分析に加え、分析インサイトにより「改善点」や「強み」を知りトレードの改善に活かすことができます。
・プロップファーム対策
→Pro版であればプロップファームチャレンジシミュレーション機能で期間、利益目標、一日の最大損失などの条件を設定してチャレンジ突破に向けた実践練習が可能です。
・新機能追加・無料アップデート
→新機能が続々と追加されており、一度購入すれば利用期間中は無料で新機能を利用可能です。
・返金保証あり
→30日間の返金保証あり。メールorチャットより最初に購入された日から30日以内(追加請求が発生した場合、その請求日から7日以内)で返金の申請が可能
FTOのデメリット
・練習君プレミアム2のように既存のプラットフォーム(MT4/MT5)を利用したトレードの練習ができない
・Pro版とStrarter版の格差が大きい(Pro版でしか使えない機能が多い)
・国内業者の練習用ツールに比べるとやや高価
・サポートは英語が中心となる場合がありますが、基本的な操作や利用方法については日本語の情報も用意されており、翻訳ツールを使えば問題なく対応可能です。
【追記】
現在は日本人スタッフによるサポート体制が整備されていますので、日本語でのやり取りが可能となっています。
まとめ
Forex Tester Onlineを使えば、過去チャートを使った実践的なバックテストにより、自分のトレード戦略を客観的に検証・改善することが可能です。
なんとなくのトレードではなく、明確なルールに基づいた検証と改善を繰り返すことで、再現性の高いトレードスキルを身につけることができます。
特にFTOは、リアルトレードに近い環境で検証できる点や、詳細なデータ分析ができる点が大きな強みです。
「勝てる手法を探す」のではなく、「勝てるまで検証する」ことが重要であり、そのプロセスを効率化できるのがFTOの最大の価値と言えるでしょう。
FTOを使うべき理由
ここまで読んでいただいた方の中には、
「バックテストが大事なのは分かったけど、実際にやるのは面倒そう…」
「本当に意味があるのか分からない…」
と感じている方も多いかもしれません。
ですが、トレードで安定して勝てない最大の原因は、「検証不足」と「ルールの曖昧さ」です。
なんとなくの判断でエントリーしてしまう状態では、相場が変わるたびに結果もブレてしまいます。
そこで有効なのが、Forex Tester Onlineです。
FTOを使えば、過去チャートを使ってリアルトレードに近い環境で何度でも検証ができるため、自分の手法の「強み」と「弱み」を明確にすることができます。
さらに、再現性のあるルールが作れるようになるため、実際のトレードでも迷いが減り、安定した判断ができるようになります。
まずは無料のデモ版で使い勝手を確認できるので、少しでも気になる方は一度試してみることをおすすめします。
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