円安が止まりません。
資源高騰による貿易赤字に加え、米連邦準備制度理事会(FRB)や英イングランド銀行が利上げを開始し、欧州中央銀行(ECB)も追随を表明、さらには先日スイス中央銀行が2007年以来の利上げを決定するなど「利上げドミノ」などと言われている中、日本の黒田日銀は金融緩和を継続ということで、今後も円安は継続するという見方が強いようです。
となると、裁量であれEAであれ、しばらくはドル円やクロス円の買い戦略が有効なのかもしれません。
そしてドル円やクロス円の買いと言えば、通貨間の金利差からスワップポイントがプラスになっている通貨ペア、ブローカーも多いと思いますが、円安トレンドだとしても今後も調整が入りながら進んでいくとを考えると、ナンピンでポジションを長時間保有しつつスワップ益を得ながら円安トレンドの再開を待つ、という“スワップナンピン戦略”でいくのもありなのかなと思います。
というわけで、今回はGogoJungleのEAの中から、ドル円クロス円でスワップポイントも意識した買い戦略が可能なナンピンEAを3つ選んでみました。
※以下のEAを運用する場合、ブローカーによっては対象通貨ペアのスワップポイントがマイナスになる場合もあります。
①コツコツじっくり くろやぎさん 進化版 AUDJPY
豪ドル円に最適化された買い専用のナンピンEAです。
デモフォワードの損益グラフは2014年12月にスタートしていますので、何と7年以上も破綻なく、しかも毎月プラスで稼ぎ続けているEAです。
移動平均線でトレンドをつかんでボリンジャーバンドの順張りでエントリー、上昇トレンド時にはコツコツ利益を増やし、下降トレンドの時はナンピンでスワップ益を狙います。
またナンピン幅は固定ではなく、設定により最適なナンピン間隔を自動で計算してくれます。
通貨ペアフリーなので、他のクロス円で試してみるのも面白いかもしれません。
②EA Zix Trend Follow & Averaging & Swap
設定した方向のみにポジションを取り、売買益とスワップ益両方を狙うEAです。
テクニカル分析なしにポジショントレードのみでトレードを行い、逆行した場合には、時間軸と価格、フィボナッチ級数、相場の動きに基づいて、自動的に決定された間隔でナンピンを行います。
ナンピン時にフィボナッチ級数(1, 2, 3, 5, 8, 13, 21, 34, 55, 89, 144)に応じた倍率だけロットが増えていき、最大11回ナンピンをするため、0.01ロットスタートでも最大1.44ロットまでの増ロットでナンピンをする可能性があります。
急激なロット増になることもありややリスク高めですが、一方向へのトレンドが継続する相場では強みを発揮しそうなユニークなナンピンEAです。
このEAも通貨ペアフリーなので、今の円安相場ならドル円、クロス円で運用することで威力を発揮できるかもしれません。
③Tender
ドル円ロング専用のナンピンEAです。
含み益が出たら決済し、含み損が出たら一定間隔でナンピン、平均法を使いトータルでプラスになるラインで決済という通常のナンピン手法をベースにしています。
しかしこのEAには、全ポジションではなくグループ分けした数ポジションで平均を算出しプラス決済する、証拠金維持率が300%を下回った場合には新しいポジションを取らない、という二つの方法でレートが下降したときに塩漬けポジションが大量に残ることを防ぐ工夫がなされており、この点が他のナンピンEAと異なる最大の特徴となっています。
5年以上の間リアル口座では年利32%ほどで推移しているとのことですが、現在のドル円上昇相場が継続すれば、今後も安定運用が期待できそうなEAです。