GogoJungleの売れ筋ランキングで3万円のEAが突然1位になってます。
どこかで見た名前のEAだなと思ったら、既にEA-BANKの無料EAとして登録されているEA04-HANA-というEAの別バージョンのEAでした。
このEA04-HANA-ですが、EA-BANkでは累計利益でベスト10内にランクしており、なかなか優秀なフォワードの成績を残してます。
GogoJungle版を別バージョンのEAと書きましたが、今回の有料版は付属のsetファイルを読み込ませでパラメータを設定すれば、ユーロドルに加えドル円でも利用可能となっており、しかもユーロドルのEA-BANK版と同じ設定でも利用可能ということで、この1つでユーロドルのEA-BANK版、ユーロドル、ドル円の別バージョン版という3つのEAを利用可能ということになります。
ちょっと分かりにくいかもしれないので、開発者のtakahさんのコミュニティ内での回答を引用しておきます。
HANAは元々、EA-BANKにて「EA04-HANA-」というEAとして登録させていただいているEAです。 このEAはユーロドルの1時間足で動く中勝率型のEAとなっております。 この「EA04-HANA-」を私は「本家」とも呼んでおります。 この本家(EA04-HANA-)のエントリーや決済ロジックを一切弄らず、各種パラメータだけを変更し、高勝率型のEAにつくり直したものを通称「Thanks」、正式名称「EA08-HANA-Thanks」と呼んでおります。
そして、このEA-HANA-Dev.Edition(HANA開発者エディション)はHANAの全パラメータの設定が可能になっております。 そのため、パラメータを変更すれば本家、Thanksドル円版、Thanksユーロドル版として動かすことができ、それぞれのパラメータはパラメータ設定ファイル(setファイル)として同梱させていただいております。 ですので、HANA開発者エディションがあれば本家、Thanksドル円版、Thanksユーロドル版の3EAを動かすことができるようになっております。
つまりこのEA-HANA-Dev.Edition(HANA開発者エディション)を購入すると、中勝率型(約65%)の「本家」ユーロドル版、高勝率型(80%前後)の「Thanks」ユーロドル版、「Thanks」ドル円版の3種類が利用できるということですね。
しかしこのEA-HANA-Dev.Editionが凄いのはそれだけではありません。
なんとロジックに加え、「パラメータのチューニング技法」まで公開した100ページ超のマニュアルが付属するとのことです。
なんでそんな情報まで公開するのか?
その理由についてはtakahさんは次のように書いています。
しかしながら、それでも私たちは目の前にあるEAのロジックを知らず、過去や現在の実績というデータだけでEAの善し悪しを判断し、ご自身の大切な資産を投入している事実は変わりません。それがEAにおける投資の現実だと、私は考えます。 これって、一つ間違えると「博打」と何ら変わらないのではないでしょうか? それに対して、EA作者である私は何ができるのかを考えました。 その結果、EA-HANA-Dev.Editionではエントリー、決済ロジックをすべて公開させていただくことにいたしました。 あわせて、HANAに設定されている全パラメータの設定が可能にさせていただきました。 勿論、本家、Thanks(ドル円版、ユーロドル版)のパラメータ(設定値)もすべて公開いたします。 これらにより、本家、ThanksといったEAをこの1本で動かすことができ、すべてのEAの動きを知ることができます。 こうやってHANAの動きを隅から隅まで知っていただいた上でHANAを運用していただくことが、「EAにおける投資の現実」に対する私の答えだと考えました。
これまでもロジックを公開しているEAはありましたが、ほとんどのEAはロジックがブラックボックスです。
ロジックの盗用を防ぐためということで、そこは納得して購入しているつもりでしたが、そう言われてみれば、確かにロジックまで知らずにお金を投入する行為は「博打」と言えないこともないかもしれませんね・・・。
バックテストやフォワードテストは弄ることができますし、できればロジックなんかも分かった上で購入してこそ「投資」だというのは確かに説得力ある主張だと思います。
そしてこのマニュアルで公開されている「パラメータのチューニング技法」についてはこんな風に説明されています。
今回、パラメータチューニング技法を公開させていただくにあたり、教材として新たなEAである本家ドル円版をご用意いたしました。全くゼロの状態からパラメータチューニングを行いながら本家ドル円版を仕上げていく過程が体験でき、その手法をマスターしていただくことができるようになっております。 さらに、パラメータチューニングによる過剰最適化(カーブフッティング)の例もご紹介いたします。こういったことを知っていただくことで、なぜバックテストの成績が良いEAのフォワードが振るわないのかを理解することができるようになり、EA投資者としてのレベルを向上させることができると考えております。 このように、EA-HANA-Dev.Editionは単にHANAを投資としてのEAとしてご利用していただくだけでなく、HANAをEAにおける投資の教材としてご利用いただくこともできるようにさせていただきました。
単なるEAの最適化ということであれば多くの人がやっていることだと思いますが、開発者固有のチューニングのノウハウが公開されるのは初めてではないでしょうか?
過剰最適化の例なども教えてもらえるということで、やはりこれは単なるEAの販売ではなく、EAに「投資の教材」が付属して販売されていると考えた方が良さそうですね。
そう考えるとこの3万円というお値段も決して高い買い物ではないかもしれません。
特に初心者の方や、FX自動売買に慣れていないという方にとってはなおさら有意義な教材かもしれませんね。
ちなみにマニュアルの目次は次のようになっています。
1.はじめに
2.EA-HANA-Dev.Editionについて
3.HANA紹介
4.EAの設定方法
5.ロジック詳細解説
6.バックテストの方法
7.パラメータチューニング技法
8.おわりに
9.お問い合わせ先
10.改版履歴
【フォワード成績】
【基本データ】
EA名称 |
EA-HANA-Dev.Edition |
通貨ペア | USDJPY・EURUSD |
取引スタイル | デイトレード |
最大ポジション数 | 2 |
使用時間足 | H1 |
最大SL | 150 |
最大TP | 165 |
備考 |
・本家(ユーロドル)、thanks(ユーロドル・ドル円)の3つのEAが利用可能 ・100ページ超のマニュアル付き |
【ロジック等】※GogoJungleの商品紹介ページから引用
HANAは奇をてらった手法ではなく、とてもオーソドックスな手法をしています。 複数時間足の移動平均線などから相場の流れを検知し、ボリンジャーバンドによる独自のロジックでエントリーポイントを導き出します。そして、過去のローソク足の高値や安値を元にしてTP/SLを算出し、相場の流れに合わせた順張りを仕掛けます。決済にはTP/SL以外に移動平均線を使った独自の撤退ロジックを搭載しており、相場の流れを検知し、自動的に撤退ポイントを見極めることで精度の高い取引を目指しております。また、エントリーや決済はローソク足確定後に行います(TP/SL決済は除きます)ので、EAの安定性を高めております。
【バックテスト】※GogoJungleの商品紹介ページから引用
説明を読むと、EA自体はトレンドフォロー型の手堅いロジックのようです。
ポジションの最大保有時間も制限があって短いですし、撤退ロジックも備えています。
ストップも最大損失までいくことなく損切されることがほとんどのようですが、ただ100pips~200pips程度の大きな負けもありますので、そこは運用開始時点で織り込んでおいた方がいいです。
あと本家とthanksもロジックは同じでもタイプ的には違うので、これ1本でポートフォリオが組めてしまうのは長所ですね。
GogoJungleではフォワード公開はまだ1ヶ月ほどでかなり好調なスタートになっていて、これ見て買ったという方も結構いそうですが、EA-BANk版もきっちり結果を出していますので、今後も安定した成績が期待できるかもしれませんね。
それにしてもこのEA-HANA-Dev.Editionですが、これまでのEAの販売方法や「投資」としてのFX自動売買のあり方に一石を投じるものになっていると思います。
勿論EA自体も注目ですが、既存のEA販売のあり方にも疑問を投げかけたという意味でも注目したい「投資の教材」ですね。
【有料(GogoJungle)版】
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