異国のXシリーズについて
異国の戦士さんのEA・「異国のX」シリーズは、異国の戦士さん自身も運用しているという高勝率のスキャルピングEAです。
引用:FX-WINTRADEより
ナンピン系のEAではないようですが、プロフィットファクターが「3」を超えるなど、強烈なバックテスト結果が印象的なEAで、以前当ブログでも「X1」「X2」「X3」を取り上げたことがありました。
その後X1~X3とは異なる通貨ペアの「X4」「X5」が発売され、X1~X3もバージョンアップされています。
そこで今回は現時点まで発売されているXシリーズについて、最新のバージョンでの公開バックテストをもとに、各EAごとの主な数値についてまとめて比較してみました。
なおフォワードテストにつきましては各EAの販売ページにて公開されていますので、そちらを参照ください。
バックテスト比較
今回取り上げた各EAの数値は、全て異国の戦士さんの販売サイト(https://fx-wintrade.com/)で公開されているバックテストからのものです。
いずれもTickDataSuiteを使用した変動スプレッド(円口座・単利0.1ロット)によるバックテストです。
EA名(通貨ペア) | 取引回数 | 利益 | 勝率 | 最大DD | PF | RF |
異国のX1_V3(USDJPY) | 3609 | 1161914.30 | 92.24% | 83950.60 | 4.09 | 13.84 |
異国のX2_V3 (EURUSD) |
2422 | 1231562.81 | 92.90% | 48271.32 | 4.46 | 25.51 |
異国のX3_V2 (GBPJPY) |
3242 | 1677459.04 | 88.37% | 57165.08 | 4.05 | 29.34 |
異国のX4_V2 (USDCAD) |
7011 | 2380415.66 | 81.47% | 77087.23 | 2.42 | 30.88 |
異国のX5 (AUDJPY) |
2341 | 836553.90 | 86.97% | 49641.80 | 3.13 | 16.85 |
※バックテスト期間、その他の数値は省略しています。
※EA名の後の「_V〇」はバージョンです。
※X1とX5が15分足専用、その他のEAは5分足専用です。
感想
X1~X3はPF(プロフィットファクター)が4以上、X5が3.13、一番低いX4でも2.42、しかもバックテスト期間は全て20年以上あってこの高い数値です。
各EAとも売り買いそれぞれ最大5ポジですが、ナンピンという記載はないので、5つのロジックの組み合わせ(?)ということかと思いますが、そうするとX4以外は1ロジックにつき取引回数が平均1000回未満ということなので、20年以上の期間にしては1ロジック当たりの取引回数は少ないです。
つまり各EAを構成するそれぞれのロジックともフィルターをかなり強くして取引回数よりエントリー精度を重視していると思われ、その点がPFを引き上げてる要因ではないかと推測します。
ただX4は7000回以上の取引回数、1ロジックにつき平均1000回以上の取引回数があってPF2.42ということですので、他のEAも取引回数を増やしていったとしてもある程度優秀なPFの数値を維持しそうです。
しかもこれ変動スプレッドでのバックテストなんですが、この条件でこれだけの数値のEAはなかなか見かけません。
あと異国の戦士さんはあまりRF(リカバリーファクター)は重視されていないようですが、全て10以上、X4なんかは30以上もあって優秀です。
この5つのEAの中でこれらの数値をもとに選ぶとするなら、個人的には利益が多くRFも高いX3とX4でしょうか。
なお販売ページではフォワードも公開されています。
RealTradeやMyfxbookを利用してのリアルタイムで計測された運用成績ではありませんが、いずれも順調な推移となっているようですので、気になる方はバックテストの詳細と合わせてこちらのフォワードもチェックしてみてください。