今回は、国内FX会社のFXTF(ゴールデンウェイ・ジャパン)でEAの運用を開始しました。
LIBERTACTIONではこれまで海外FX会社を中心にEAを運用してきましたが、今回は国内FX会社の取引環境でもEAを実際に動かしてみることにしました。
運用するEAは自作EAのRealWinTrader_EURJPY。
実際にFXTFへ入金し、MT4でEAを稼働させてみたところ、海外FXとはかなり違う部分も見えてきました。
特に印象的だったのが、「本当にスプレッドが0だった」という点です。
今回は実際にEAを運用して感じたことも含めて、FXTFのMT4口座について紹介します。
FXTF MT4口座とは?
FXTFでは世界的に利用されている取引プラットフォーム・MetaTrader 4(MT4)に対応した「FXTF MT4」が提供されています。
外部EAや自作EAを利用できるため、国内FX会社でMT4を使って自動売買をしたい人にとって有力な選択肢のひとつです。
主な取引条件は次の通りです。
| 項目 | FXTF MT4 |
|---|---|
| 取引ツール | MetaTrader 4(MT4) |
| 取扱通貨ペア | 個人口座30通貨ペア |
| 最小取引数量 | 1,000通貨(標準コース0.01ロット) |
| 1ロット | 10万通貨 |
| 最大レバレッジ | 25倍(個人口座)・最大レバレッジ50倍(法人口座) |
| 口座維持費 | 無料 |
| 初回最低入金額 | 条件なし |
| EA | 利用可能 |
一般的な海外FXのMT4口座と同様に、0.01ロット=1,000通貨から取引できます。
一方、個人口座のレバレッジは国内FX会社なので最大25倍です。
このレバレッジの違いについては、実際にEAを動かしてみると海外FXとの差をかなり感じました(後述)。
最大の魅力は「ゼロスプレッド」
FXTFを実際に利用してみて、まず驚いたのがゼロスプレッドです。
FXTFでは原則として、各営業日9:00~翌3:00のFX取引について、ゼロスプレッド(原則固定・例外あり)が採用されています。
つまり通常の取引時間帯であれば、BIDとASKの価格差が0ということです。
実際にMT4を起動してレートを確認してみましたが、
「本当にゼロスプレッドだった!」
というのが率直な感想です。
海外FXの低スプレッド口座では、スプレッドとは別に取引手数料が設定されているケースも多く、実質的な取引コストを考える必要があります。
FXTFにも後述する「建玉連動手数料」があるため完全な取引コストゼロではありませんが、それでもスプレッドそのものが0というのは非常にインパクトがあります。
特に短時間で売買を繰り返すスキャルピングやEAでは、スプレッドが運用成績に与える影響も大きくなります。
FXTFではスキャルピングも可能なので、低コストで短期売買をしたいトレーダーにはかなり面白い取引環境だと感じました。
ゼロスプレッドには例外もある
ただし、「いつでも必ずスプレッド0」という意味ではないので注意してください。
FXTFのゼロスプレッド(原則固定・例外あり)は、原則として各営業日9:00~翌3:00が対象です。
それ以外の時間帯ではスプレッドが発生しますが、FXTFでは原則固定時間外についてもスプレッドの上限値が設定されています。
たとえば、
| 通貨ペア | 原則固定時間外のスプレッド上限値 |
|---|---|
| USD/JPY | 3.8銭 |
| EUR/JPY | 5.8銭 |
| EUR/USD | 3.8pips |
| AUD/JPY | 5.8銭 |
| GBP/JPY | 9.8銭 |
となっています。
今回運用しているRealWinTrader_EURJPYの対象通貨であるEURJPYの場合、ゼロスプレッドの時間帯を外れても、原則として上限は5.8銭です。
そのため、ゼロスプレッドの対象時間外だからといって、際限なく極端なスプレッドが提示される可能性は高くないと考えられます。
これはEAを運用する側としても安心材料のひとつでしょう。
ただし、公式サイトには「※スプレッドは市場急変、流動性低下、経済指標発表前後などの状況により拡大する場合があります」という記載もあります。
市場の急変時や流動性が低下した場合、重要な経済指標の発表前後などにはスプレッドが拡大する場合もあるということですので、上限値だけを前提に取引するのではなく、特に早朝や重要指標発表時に取引するEAでは注意が必要です。
FXTFでは「建玉連動手数料」がかかる
FXTFではゼロスプレッドが採用されている一方で、FX取引には建玉連動手数料が設定されています。
手数料は固定ではなく、同一通貨ペア・同一売買種別の「保有建玉+新規発注数量」に応じて変化します。
代表的な通貨ペアを抜粋すると次のようになっています。
| 通貨ペア | ランク1 | ランク2 | ランク3 |
|---|---|---|---|
| USD/JPY | ~1万通貨:0円 | 10,001~25万通貨:40円 | 250,001~200万通貨:100円 |
| EUR/JPY | ~1万通貨:0円 | 10,001~25万通貨:60円 | 250,001~200万通貨:120円 |
| EUR/USD | ~1万通貨:0円 | 10,001~25万通貨:60円 | 250,001~200万通貨:100円 |
| AUD/JPY | ~1万通貨:0円 | 10,001~25万通貨:60円 | 250,001~200万通貨:110円 |
| GBP/JPY | ~1万通貨:0円 | 10,001~25万通貨:80円 | 250,001~200万通貨:190円 |
※手数料額は1万通貨あたり。2026年8月時点。最新の手数料はFXTF公式サイトをご確認ください。
なお、建玉連動手数料は新規取引の片道分のみ発生し、決済取引には手数料が発生しません。
海外FXのECN口座では、10万通貨あたり片道3~3.5ドル程度の取引手数料が設定されているケースもあります。
FXTFの建玉連動手数料は仕組みが異なるため単純比較はできませんが、少額取引では手数料無料となる範囲がある点はメリットです。
RealWinTrader_EURJPYを運用開始
今回FXTFで運用を開始したのは、自作EAのRealWinTrader_EURJPYです。
EURJPYを取引するスイングEAで、まずは小ロットで実際の運用環境を確認してみることにしました。
ちなみに実際の運用状況はまだ取引回数2回のみで、以下のようになっています。

今後はEAそのものの損益だけではなく、
・FXTFのMT4で安定して稼働するか
・約定状況
・スプレッド
・建玉連動手数料
・スリッページ
・海外FXで運用した場合との違い
などもチェックしていく予定です。
また、今後は別のEAも追加で運用し、稼働状況を検証してみようと思っています。
実際に使って感じたこと①入出金がとにかく安心
海外FXを長く利用していると、FXTFを使ってまず感じるのが入出金の安心感です。
国内FX会社なので、国内銀行を利用して日本円でスムーズに入出金できます。
海外FXでは資金決済法の改正・施行の影響もあり、国内銀行を利用した入出金環境が今後どうなるのか、個人的には不安を感じています。
「いつ国内銀行口座を使った入出金ができなくなるのか」という懸念を完全には拭えません。
その点、国内FX会社であるFXTFでは国内銀行を利用してスムーズに入出金でき、この安心感は海外FXにはない大きなメリットだと感じました。
実際に使って感じたこと②レバレッジ25倍はやはり厳しい
一方、実際にEAを動かしてみて海外FXの方が明らかに有利だと感じた部分もあります。
それがレバレッジです。
FXTFの個人口座では最大レバレッジが25倍となっています。
今回使用している資金量(約1万円)では、レバレッジ数百倍~数千倍という海外FX口座ならRealWinTrader_EURJPYで0.01ロット×2ポジションを余裕をもって保有できるところですが、FXTFでは必要証拠金が大きくなるため1ポジションしか取れませんでした。
これは実際にEAを動かしてみると、思っていた以上に大きな違いです。
特に複数ポジションを保有するEAや、複数EAを同じ口座で運用する場合、最大レバレッジ25倍という制約は無視できません。
資金効率という点では、やはり海外FXのハイレバレッジに優位性があると感じます。
実際に使って感じたこと③早朝エントリーのEAは相性が悪い可能性も
FXTFでは原則としてゼロスプレッドなのですが、既に見たようにそれには日本時間の午前9時~午前3時までという時間制限がありました。
つまり午前3時~午前9時までの時間帯では、上限はあるもののスプレッドが拡大し易い時間帯となります。
今回は早朝エントリータイプのEAは稼働していませんが、この時間帯は多くの早朝エントリータイプのEAのエントリー時間帯と被る時間帯になっています。
海外FX業者でも早朝にスプレッドは拡大しますが、私がこれまで利用してきた海外FX業者では、早朝にスプレッドが大きく拡大するのは、夏時間なら7時以降、冬時間なら6時以降で1時間程度の時間帯でした。
多くの朝スキャや早朝エントリータイプのEAはスプレッド拡大時の対策でスプレッドフィルターを使っていると思われますので、スプレッドフィルターの設定によってはエントリー機会が減るなど、FXTFでは本来の性能を発揮しにくくなる可能性があります。
ただし、実際に同タイプのEAを稼働して検証したわけではありませんので、今後実際に稼働させた上で経過を観察してみようと思います。
実際に使って感じたこと④それでもゼロスプレッドは魅力的
FXTFのMT4口座においいてレバレッジには物足りなさを感じましたし、スプレッドの拡大時間帯にも注意が必要だというのも分かりました。
一方でゼロスプレッドは想像以上に魅力的でした。
「ゼロスプレッドといっても、実際はどうなんだろう?」
と思っていましたが、MT4上で確認すると本当に「0」。
FXTFを利用するうえで、これは他社と比較しても大きな優位性だと思います。
さらにFXTFではスキャルピング(EA)も可能です。
そのため、「レバレッジ25倍でも十分な資金を用意できる」「短期売買でスプレッドをできるだけ抑えたい」というトレーダーにとっては、かなり魅力的な環境ではないかと思われます。
もちろん、ゼロスプレッドの適用時間外や相場急変時などにはスプレッドが拡大する可能性があるため、その点には注意が必要です。
TradingViewから直接取引もできる
今回はEAを利用するため「FXTF MT4」の口座を使っていますが、FXTFにはもうひとつ「FXTF GX」という取引口座があります。
FXTF GX口座はTradingViewと連携しており、FXTF GX口座のアカウントを使ってTradingViewから直接取引することが可能です。
TradingViewを普段からチャート分析に使っている人なら、TradingView上で分析して、そのままFXTFで注文できるのはかなり便利です。
TradingViewから直接注文できる国内FX会社はまだ限られているため、この点はFXTF GX口座のメリットです。
なお、繰り返しになりますが、TradingViewと連携できるのはFXTF GX口座であり、今回EAを運用しているFXTF MT4口座は対応していませんので、ご注意ください。
MT5の導入も決定。ただし現在は延期中
さらにFXTFでは、MT4の後継プラットフォームとなるMetaTrader 5(MT5)の導入も決定しています。
当初は2026年春のリリースが予定されていましたが、その後延期が発表されました。
2026年5月20日の公式発表では、FX取引に先行して商品CFD・暗号資産CFDのリリース準備を進めているとしています。
MT5でもゼロスプレッド制と取引手数料制が適用される予定です。
EAユーザーとしても、今後のMT5対応には注目したいところです。
まとめ
まだEA運用を始めたばかりですが、現時点でのFXTFに対する印象はかなり良好です。
特に、
・国内銀行を利用してスムーズに入出金できる
・MT4でEAを利用できる
・原則ゼロスプレッド
・スキャルピングも可能
・TradingViewから直接取引できる「FXTF GX」口座
・MT5の導入も決定している
といった点は魅力です。
一方で、個人口座ではレバレッジが最大25倍なので、少ない証拠金で複数ポジションを保有するEAを運用する場合には海外FXとの差を感じました。
また、ゼロスプレッドではあるものの建玉連動手数料があるため、単純に「取引コスト0」と考えないことも重要です。
さらに、EA運用という観点からすると、早朝にスプレッドが開く時間帯が比較的長く、早朝エントリーのEAは不利になるという点もEAトレーダーにとっては痛いところかもしれません。
それでも実際に使ってみた印象としては、国内FX会社で取引するなら、FXTFはかなり魅力的な選択肢だと思います。
特にMT4でEAを利用したい人や、スプレッドを抑えてスキャルピングしたい人には、一度チェックする価値があるでしょう。
今後はRealWinTrader_EURJPYを含めいくつかのEAを実際に運用しながら、約定状況や運用成績などについても検証していきたいと思います。
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