AXIORYが最大金利5%付与の法人口座開設キャンペーンを実施!FXを法人化するメリットとは?
2019/02/12
AXIORYが法人口座を対象に、最大金利5%(年率)付与というキャンペーンを始めています。法人でFXをされている方は勿論、法人化を検討されている方はAXIORYで法人口座を開設するいい機会ではないかと思います。そこでキャンペーンの概要と、法人化のメリットとデメリットをまとめてみました。
AXiORYの法人口座開設キャンペーンの概要
今回のキャンペーンは、新規または追加で法人口座を開設し、こちらのページから申請書をダウンロードして記入提出後に承認されることで成立する法人プロモーション口座が対象となります。この法人プロモーション口座に入金後、トレードすることで最大金利5%(年率)が付与されるというものになります。よくある入金ボーナスなどと違って証拠金にしか使えないというものではなく、引き出しも可能です。AXIORYと言えば極挟スプレッドのブローカーということもあり、これまでは入金ボーナスすらなかったので、かなり思い切ったサービスではないかと思います。
金利付与の対象となる口座残高は、法人プロモーション口座に入金された分のみで、口座間資金移動は入金とみなされません。金利5%以上が適用されるのは月に20ロット以上の取引がある場合で、20ロット未満の場合は年率1%の金利となります。5%の適用上限は口座残高300万円(3万ドル)までで、それ以上になると金利は下がる仕組みです。また、キャンペーン期間は今のところ最長で1年ということです。
キャンペーン利子は毎月受け取ることができ、その場合の利率は年率の12分の1ということになります。毎月20ロット以上の取引というのがややハードルが高い気もしますが、仮に上記の条件を満たすトレードを100万円の残高の法人口座で行ったとしたら、受け取れる利息は次のように計算できます。
100万円×0.05×1/12=4,167円(※トレードの損益はプラマイゼロと仮定)
IBに入ってたらこれにキャッシュバックも付きますので、毎月トレードの利益+キャッシュバック+利子が入るとすれば、かなり美味しい口座になりますね。
FXを事業として法人化するメリットとは?
さて、今回のキャンペーン、「なーんだ法人口座か、興味ない・・」と思われた方も多いと思います。しかし、今回のキャンペーン金利の適用というだけでなく、法人口座を開設するメリット、すなわちFXトレードを事業として法人化するメリットというのもありますので、その点を簡単にまとめてみたいと思います。
◎国内FX会社で個人口座より大きいレバレッジで取引できる
↓国内FX法人の法人口座レバレッジ比較(2017年5月30日現在)
OANDA Japan | EZインベスト証券 | 外為ファイネスト | FOREX.com | |
---|---|---|---|---|
EURUSD | 50 | 60 | 68.49 | 57.1 |
USDJPY | 25 | 50 | 65.78 | 44.4 |
GBPJPY | 20 | 40 | 48.54 | 40 |
金融庁に登録していない海外FX会社の場合は、個人でも法人でもレバレッジに変わりはありませんが、金融庁登録の国内のFX会社の場合は個人だと25倍のレバレッジなのに対し、法人の場合は上表のようにそれ以上のレバレッジが適用されます。レバレッジ規制により、国内FX会社の法人口座は以前のように100倍・200倍のレバレッジというわけにはいかなくなり、旨味は少なくなりましたが、それでも個人口座より大きいレバレッジが適用できるため、場合によっては個人口座よりも資金を有効かつ安全に活用することができます。
◎大きな利益を出している場合に税率が有利
しかし、法人口座を開設するメリットがあるとすれば、それはレバレッジ以上に税金面にあると思います。
ご存知の方も多いと思いますが、個人でFXをやって年間20万円以上の利益を出しだ場合は、確定申告を行わないといけません。その場合、FXによる利益は雑所得(分離課税)となり、一律で約20%の税金が課されます。
確かにこれは割と低い税率であるため、個人で国内の業者だけを利用している場合は法人化のメリットはないように思います。
しかし、海外FX業者を利用している場合は話が違ってきます。この場合個人の場合でも総合課税が適用され、下記の表のように稼ぎ(課税所得)によって税率が変わってきます。
課税所得金額 | 税率 |
---|---|
195万円以下 | 15% |
195万円超330万円以下 | 20% |
330万円超695万円以下 | 30% |
695万円超900万円以下 | 33% |
900万円超1800万円以下 | 43% |
1800万円超 | 50% |
これに対し、法人の場合は国内FX業者だろうと海外FX業者だろうと、「法人税+住民税+事業税」の税率に調整を加えた「法人実効税率」で税率を考えることができます。この法人実効税率は、年々下がる傾向にあり、以前40%程度あったのが現在では30%を切ってきており、単純に個人の所得税率と比較すると、330万円以上の所得が残るのであれば法人の実効税率の方が低くなり、法人化した方が有利なケースも出てきます。
また、法人化した場合には、自分や従業員の報酬(給与)、FXの商材やEAの代金、VPSのレンタル料、税理士への報酬、家賃など、様々なものが経費に落とせますので、うまく費用計上できればかなりの節税対策となります。
それに、FXで損失を出した場合に繰り越して翌年以降の課税所得と相殺できる繰越欠損金についても、個人が3年間しか繰り越せないのに対し、法人だと9年間も繰り越しできます。
以上はお金の面からのメリットですが、他にも法人化することで、
・「会社役員」や「社長」、「会社員」の肩書が使える。
・FX以外の収入手段(例えばネットビジネスなど)も事業に組み入れることができる。
・経営やビジネスに関する知識、経験、人脈が得られる。
等々、体裁面やビジネスの面でのメリットが上げられると思います。ちなみに私の場合、まだ十分な利益が出ていないにもかかわらずFXやそれ以外のビジネスを法人化してしまった過去があるんですが(汗)、金銭面でのメリットはともかく、新しい出会いや経験、知識の部分でのメリットが大きかったです。それに、自分の城を持つということで、ビジネスに対するモチベーションは高くなりますしね。
肝心のFXではこれまであまり利益は出せていませんが(泣)、今後はこのAXIORYのプロモーション口座で大きく稼いでいきたいところです。
法人化のデメリットは?
△法人税以外の税金がかかる上に赤字でも税金をとられる!?
FXトレードだけを法人化する場合、必要なのはPCぐらいで、家でもカフェでもトレードできるのであまり関係ないかもしれませんが、高価なデスクトップPCを何台も使っているような場合やFX以外の事業収入もありその事業に機械や固定資産が必要になる場合は、固定資産税がかかる場合があります。
また、法人化した場合は、利益が出ずに赤字となったとしても従業員数や資本金(出資金)の金額に応じて最低でも7万円程度の住民税がかかってくるので注意が必要です。
△初期費用とランニングコストがかかる
初期費用の一番安い合同会社の設立の場合でも登録免許税60,000円、定款認証の印紙代が40,000円かかります。ただし、最近では会社設立支援サービスを行っている会計事務所などに依頼すると、税理士の顧問契約などとセットで割り引かれ、かなり初期費用を抑えた形で法人を設立できる場合もあります。
また税理士への報酬(顧問契約料や決算料)がかかるほか、外にオフィスを借りる場合なども当然費用が発生します。
△手間がかかる
例えば法人化してFXのトレードをすべて法人として行う場合、個人としての確定申告の必要はなくなりますが、法人税や消費税の申告が必要になります。税務会計の知識がないと自分で申告書を作成するのは難しいため、税理士と顧問契約を結ぶ必要が出てきます。また毎年決算の時期には会計資料を揃え税理士事務所に提出する必要が出てきます。
他に銀行口座の開設、資金管理、年末調整や社会保険の各種手続きや届け出、税務署への各種届出などが必要になります。各種届出については税理士や社労士に頼まず自分でやる場合は費用がかかりませんが、手間がかかります。
法人化してもよい場合とは?
結論として言えるのは、FXである程度の利益が出ている場合は法人化のメリットが出てくるということです。特に現在個人でFXだけでも十分食べていけるという人は、一度法人化を検討してみる価値はあります。また、いくらの稼ぎがあれば法人化のメリットが得られるのか、というのは個々人の条件により異なると思いますので、その辺は税理士へ相談された方がよいと思います。
FXでの利益が今は少なくても、自分の得意分野があり、FXの損失をカバーできるぐらいの収入があるという人も法人化を検討できると思ます。そういう場合は、FX以外で事業収入を稼ぎつつ、FXの知識やトレード力をアップしながら、やがてはFXでも利益を出していくという方向で考えておけばよいのではないでしょうか。
FXで法人化するということは、初期費用や手間などのデメリットもありますが、個人では受けられないレバレッジや税金面での法人独自のメリットもあるし、それ以外にも多くのメリットがあります。今はFXで法人化する人も増え、FX法人の設立を積極的に支援している税理士事務所も出てきていますし、会社自体の設立も非常に簡単になってきています。正直稼ぎさえ見込めれば、法人化のハードルは意外と低いです。みなさんも、この機会にFXの法人化と法人口座の設立を検討してみてはいかがでしょうか。