期待できそうなブレイクアウト手法の新作EAが登場しました。
バックテストが凄まじく優秀でフォワードも好スタートを切っていることもあるためか、早くもこの記事を書いている段階で売れ筋ランキングで有名老舗EAに交じって堂々の第3位となっています。
まだフォワード公開から日が浅いため期待先行の感は否めませんが、100名以上で値上げということも加わって売れまくってれているようです。
【フォワード成績】
【基本データ】
EA名称 | シンプル ブレイクアウト USDJPY 30分足 |
通貨ペア | USDJPY |
取引スタイル | スキャルピング
デイトレード スイングトレード |
最大ポジション数 | 5 |
使用時間足 | M30 |
最大SL | 5 |
TP | 100 |
備考 |
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【ロジック等】※GogoJungleの商品紹介ページから引用
■特徴
1.シンプルな手法なので長期利用可 MT4にデフォルトで備わっているインジケータを利用したシンプルな手法なので、長期利用できると考えています。
2.バックテスト結果が非常に優秀 上図①をみるとおかわりいただけますように、複利運用で3年間バックテストすると、資産1245倍、最大ドローダウン8.91%とローリスクハイリターンのEAです。 取引回数も3年間で1689回と非常に多いです(平均1日2~3回)。 上図②における緑部分がHWMを更新している期間ですが、かなり短期間で更新し続けています。
3.リアル運用とバックテストの乖離が小さい バックテストと比べるとリアル運用では成績が悪化するEAは多いですが、リアル運用でも結果を残してくれています。
4.低資金から運用可能 少ない資金で運用が可能です(必要資金3万円)。
5.リスク管理がしやすい 1取引における最大の損失(%)を設定できるので資金管理がしやすいのも特徴です。(掲載グラフは1%です)
6.危険な手法を使いません ナンピンやマーチンといった一発で資金を失う可能性のある手法は一切使っていません。 また、土日に有事の経済ニュースが流れて月曜日に不利な方向に大きく動いている可能性を考慮し、ポジションの週末持ち越しをしません。
【バックテスト】
御覧の通り、バックテストはPFが2.96、ドローダウンは0.1ロットでわずか4630円という極めて小さな数字になっています。
バックテスト期間が3年という短さはちょっと気になりますが、トレード回数自体は多いですし(平均1日2~3回のトレード)、それを割り引いてもこの結果は脅威的ではないかと思います。
ただこれまで海外EAも含めていくつかのブレイクアウト系のEAを使ったりバックテストしてきた経験を踏まえると、ブレイクアウト系EAのバックテスト(リアル口座でもそうですが)はスプレッドとSLの数値でかなり変わります。
公開されているバックテストではスプレッドが5(0.5pips)で最大SLも5pipsということですので、リアル口座でもバックテストに近い結果を出したい場合は、ブローカーや口座を選ぶ必要があります。
開発者のキラララさんの推奨はAxioryのECN口座ということですので、このEAを使ってみたい方は参考にした方が良いでしょう(※コミュニティでの要望に答えてリアル口座の結果も公開されています)。
なお最大ポジ数は5ということですが、スキャル的なトレード(平均勝ちトレード529円)が多く、クローズするのも速いため、実質1ポジといってよいようです。
トレーリングで建値にストップが移動し、更にトレーリングで細かく利確していく仕様のようですが、デフォルトではTPは最大100pipsになっていて、バックテスト上の最大勝ちトレードもほぼその通りになっています。年始の大暴落のようなこともあるので、TPの設定をなしにしておいても面白いかもしれませんね。
タイプ的には同じGogojungleで販売中のブレイクスキャルシステムに近いですが、ブレイクスキャルシステムはストップを広めにしてブレイクアウトの瞬間を掠め取る損大利小の高勝率タイプなのに対し、このシンプルブレイクアウトの方は勝率は65%程度ですが損小利大で利益を伸ばしていけるシステムです。
複利運用も「1取引における最大損失額(%)」で指定でき大変分かり易いですが、あまりロットが多き過ぎるとこのタイプのEAは滑り易くなる傾向があるように思いますので、その点は注意が必要でしょう。
ということで長期的にこのバックテストの結果が再現されるようであれば今後もかなり売れていきそうなEAですが、まずはフォワードの推移(特にリアル口座)に注目してきたいところですね。
シンプル ブレイクアウト USDJPY 30分足
平成最後のハッピーブレイクアウト/資産1245倍/最大ドローダウン8.91%