今回は複数の通貨ペア(最大9通貨ペア)に対応したEA、スキャルピングゼウスをレビューしたいと思います。
【フォワード成績】
【基本データ】
EA名称 |
スキャルピングゼウス |
通貨ペア | USDJPY・EURUSD・EURJPY・GBPUSD・GBPJPY・AUDUSD・AUDNZD・AUDCAD・EURAUD |
取引スタイル | スキャルピング |
最大ポジション数 | 1(※1通貨ペアの最大ポジション数) |
使用時間足 | M5 |
最大SL | 100 |
最大TP | 10 |
【ロジック等】※GogoJungleの商品紹介ページから引用
まったく同じのロジックとパラメーターを使用して、 USD/JPY, EUR/USD, EUR/JPY, GBP/USD, GBP/JPY, AUD/USD 上記の6つの通貨ペアで同時に使用できるEAです。 その他にも、EUR/AUD, AUD/NZD, AUD/CADの3ペアも バックテスト良好なため、合計すると最大9通貨ペアで使用可能!! 使用する時間足は5分足となります。
……
複数通貨ペアで使用できるEAでありながら、 稼働時間の制限はなく、シンプルな単一ロジックです。 20年間のバックテストで約14,000回の取引回数があり、 1年あたり約700回もの高頻度でトレードを行います。 十分な取引数に加えて、余計なフィルターを使用しないことで、 過剰最適化を防ぎ、ロジックの高い堅牢性を誇ります。 1ポジション固定でナンピン・マーチンゲール不使用なので リスクが限定されており、扱いやすくなっています。
【バックテスト】※ドル円のみ
このEAは前回紹介した異国のVictory同様、複数の通貨ペアで運用可能ということで、やはりお得感があります。
しかも異国のVictoryは7通貨ペアでしたが、こちら9通貨ペアまで対応ということです。
まあユーザーにとっては1EAで通貨ペアが多いのはコスパが高くて歓迎でしょう。
タイプ的にはどちらも最大TPが10ということで、スキャルピングタイプになりますが、異国の方は最大SLが50なのに対し、ゼウスの方は最大SL100となっています。
どちらのEAも内部ロジックで損切することが多いため、最大ストップロスに引っかかるまでポジションを保有することは少ないようですが、通貨ペアによって多少バラつきはあるものの、バックテストを見ると平均のリスクリワード比(平均勝ち:平均負け)が異国がおよそ1:2前後なのに対し、ゼウスの方は1:3程度あり、ゼウスの方がややコツコツドカン度が高い気がします。
あとこのEAは一応9通貨ペアに対応ということですが、バックテストを見る限りは通過ペアによってかなり成績にバラツキはあるようです。
確かにパラメータもロジックもいじらずこれだけの通貨ペアで運用できるのは素晴らしいですが、通過ペアによっては実際にこのまま運用するのは少し厳しい気もします。
1ポジということもありますが全体的に年間の獲得利益は決して多いほうではなく、ドル円以外の通貨ペアでは20年間のバックテストでもリスクリターン率がさほど積み上がっていないのは少々気になるところです。
ただシンプルで堅いロジックということで過剰な最適化もされていないという点を考慮すると、逆にそれほど悪くない成績なのかもしれませんね。
それに異国のVictoryの場合がそうだったように、もしかすると複数通過ペアの運用でリスク分散によるドローダウンの軽減が期待できるかもしれませんので、できればQuantAnalyzerで複数通貨ペアによるポートフォリオを合成した成績を見てみたいところです。
今のところフォワード期間は短いですが好調で、値上げが予定されているようです。
ということで、異国、ゼウスと複数通貨ペアのEAが人気になってますが、今後もGogoJungleで複数通貨ペアのコスパの良いEAが出てくる流れになったら嬉しいですね。