今回はドル円の新作EA・Rhino_USDJPYについてレビューしたいと思います。
【基本データ】
EA名称 |
Rhino_USDJPY |
通貨ペア | USDJPY |
取引スタイル | デイトレード |
最大ポジション数 | 1 |
使用時間足 | H1 |
最大SL | 50
※ボラティリティに応じて変動、内部ロジックにて早期決済あり |
最大TP | 50
※勝率モード使用時はテイクプロフィット解除 |
【ロジック等】※GogoJunge販売ページから引用
■□□ 概要 □□■
- Rhino (読み:ライノ、意味:サイ)
- 対象通貨ペアはUSD/JPYです。
- 1時間足で稼働させるため、短時間足稼働のEAよりも相場のノイズを拾いにくく、長時間足よりもテンポ感のあるトレードをします。
- トレンドフォローのデイトレードタイプです。
- 始値でエントリーをすることでバックテストの再現性を重視した設計です。
- 相場のボラティリティに応じてストップロスが変動し、不必要に大きな損失につながる機会を極力抑える仕様にしました。
- 最大ポジション数は1ポジション、両建てはしません。
- 値動きのある相場を得意とし、値動きが比較的穏やかな時間帯はエントリーを控えます。
- サマータイムの自動切換え機能を搭載しています。
- ナンピンやマーチンゲールといった、リスクの高いトレードは行いません。
■□□ 特徴 □□■
【極めてシンプルなロジック設計】
Rhino はできる限りシンプルなロジック設計になるようにこだわりました。
コアロジックは、EAにはあまり採用されていない「RCI」を使用しています。
また、長時間軸の方向性を確認することで、環境認識を備えたエントリーロジックとなっています。
【バックテスト】
今までにないなかなかユニークなEAの登場です。
このEAの面白いところはいくつかあるんですが、特にユニークな部分に絞って特徴を挙げると、第一にロジックにRCIを採用しているところです。
RCIは今のMT4には標準インジケーターとして搭載されていないためか、他のEAでは見かけないインジケーターなんですよね。
ですので当然他のEAとの相関も小さいと思うわけですが、その点を上手く詳細に説明しているのが商品紹介のページで、下のようにQuantAnalyzerを使ってGogoJungleの人気EAとの相関が少ない点がアピールされています。
開発者のMICCOさんによると、「損益相関が「0.3」を超えるものは無く相関関係は低いことが確認でき、ポートフォリオの向上に期待できます」ということですが、同様に他のドル円EAとの相関も低いことが示されており、そういう意味ではポートフォリオに追加しても低リスクのEAではないかと思います。
しかしこのGogoJungleの人気EAの相関をこれだけの量で見せてくれるというのは今までなかった視点で新鮮です。
そしてこの相関もそうなんですが、商品紹介ページの説明がグラフや画像を豊富に活用して、これでもかというぐらい非常に詳細かつ丁寧です。
同じEA出品者として、この商品紹介のページは非常に勉強になります(が、ここまでやるのは私には無理です・・)。
次に第二の特徴として、痒い所にまで手が届いている親切設計が挙げられます。
例えばリスクリワード(=平均利益÷平均損失)重視の「プロフィットモード」、勝率重視の「勝率モード」。
これは要はトレーイングストップをOFFにする(プロフィットモード)かONにする(勝率モード)かの違いで、前者では勝率はやや低くなりますが損小利大となって利益が増えます。
後者では利益はプロフィットモードよりも小さくなりますが勝率が高くなり、TPも解除されて値動きに追従して利益を伸ばせるようになっています。
その他にも二種類の逃走モード(内部ロジック決済)があったり、保有時間(最大23時間)等の複数の時間制御系のパラメータをユーザー側で設定できたりと、とにかくユーザー目線に立った細かい設計になっています。
というわけで現在20本以上売れているこのEAですが、ユニークなロジックに詳細かつ丁寧な説明、ユーザー目線の親切設計と来れば、あとはフォワード次第で更なるヒットもありそうですね。