はじめに
海外FX業者を選ぶ際、取引コストを左右する重要なポイントの一つがスプレッドです。
各FX業者の公式サイトでもスプレッドは公開されていますが、実際の取引環境ではどの程度のスプレッドになっているのでしょうか。
当ブログではこれまで、
・TitanFX
・AXIORY
・HFM
・EBC Financial Group
・TradersTrust
の5社について、各社の低スプレッド口座を実際に計測してきました。
今回はこれまでの検証結果をまとめ、5社のスプレッドを同じ5通貨ペアで比較してみたいと思います。
単純な平均スプレッドだけでなく、取引手数料を加えた「実質スプレッド」でも比較します。
果たして今回計測した5社の中で、もっとも取引コストが低かったのはどのFX業者なのでしょうか。
※スプレッドは変動制のため、計測時期や時間帯、市場環境などによって変化します。本記事の数値は各計測期間における実測結果であり、将来のスプレッドを保証するものではありません。
今回比較する海外FX業者
今回比較するのは以下の5口座です。
| FX業者 | 対象口座 | 計測期間 |
|---|---|---|
| TitanFX | Zeroブレード口座 | 2026年6月12日~6月19日 |
| AXIORY | ナノ口座 | 2026年6月22日~6月26日 |
| HFM | Zero口座 | 2026年6月29日~7月3日 |
| EBC Financial Group | PRO口座 | 2026年7月6日~7月10日 |
| TradersTrust | プロ口座 | 2026年7月27日~7月31日 |
いずれもMT4口座を使用し、SpreadLogger/SpreadLoggerAnalyzerを使って計測しています。
対象通貨ペアも、
USDJPY・EURJPY・GBPJPY・EURUSD・GBPUSD
の5通貨ペアで統一しています。
ただし計測期間は異なるため、完全に同一条件での比較ではありません。その点はあらかじめご了承ください。
5社の平均スプレッドを比較
まずは取引手数料を含めない名目スプレッドの実測結果を比較します。
単位:pips
| FX業者 | USDJPY | EURJPY | GBPJPY | EURUSD | GBPUSD |
|---|---|---|---|---|---|
| TitanFX | 0.2 | 0.5 | 1.7 | 0.1 | 0.5 |
| AXIORY | 0.4 | 0.4 | 1.3 | 0.3 | 0.5 |
| HFM | 0.3 | 0.5 | 0.9 | 0.1 | 0.2 |
| EBC | 0.2 | 0.5 | 1.2 | 0.1 | 0.2 |
| TradersTrust | 0.8 | 1.4 | 1.9 | 0.4 | 0.7 |
※太字は各通貨ペアの最狭値。
名目スプレッドだけを見ると、特に目立つのがHFMとEBCです。
HFMはGBPJPYで0.9pipsとなり、今回比較した5社では唯一1.0pipsを下回りました。またGBPUSDも0.2pipsと非常に狭い結果です。
EBCもUSDJPYが0.2pips、EURUSDが0.1pips、GBPUSDが0.2pipsとなっており、主要通貨ペアを中心に安定して狭い結果となっています。
AXIORYはEURJPYが0.4pipsで5社中トップ。
TitanFXもUSDJPYが0.2pips、EURUSDが0.1pipsとなっており、十分に狭い水準でした。
一方、今回の計測ではTradersTrustが5通貨ペアすべてで他社より広めの結果となっています。
手数料込みの実質スプレッドで5社を比較
低スプレッド口座を比較する場合、スプレッドだけを見て判断することはできません。
今回比較している口座では取引手数料が発生するため、より重要なのは取引手数料まで含めた実質的な取引コストです。
そこで各社の取引手数料をスプレッドに換算して加えた実質スプレッドを比較します。
単位:pips
| FX業者 | USDJPY | EURJPY | GBPJPY | EURUSD | GBPUSD |
|---|---|---|---|---|---|
| TitanFX | 1.32 | 1.62 | 2.82 | 0.8 | 1.2 |
| AXIORY | 1.36 | 1.36 | 2.26 | 0.9 | 1.1 |
| HFM | 1.42 | 1.62 | 2.02 | 0.7 | 0.8 |
| EBC | 1.16 | 1.46 | 2.16 | 0.7 | 0.8 |
| TradersTrust | 1.76 | 2.36 | 2.86 | 1.0 | 1.3 |
※太字は各通貨ペアの最狭値。
なお、TitanFXは1ロットあたり往復7USD、AXIORY・HFM・EBC・TradersTrustについては往復6USDの取引手数料を反映しています。
通貨ペア別に最も狭かった業者は?
実質スプレッドを通貨ペアごとに見ると、結果は次のようになりました。
| 通貨ペア | 最狭業者 | 実質スプレッド |
|---|---|---|
| USDJPY | EBC | 1.16pips |
| EURJPY | AXIORY | 1.36pips |
| GBPJPY | HFM | 2.02pips |
| EURUSD | HFM・EBC | 0.7pips |
| GBPUSD | HFM・EBC | 0.8pips |
興味深いのは、特定の1社がすべての通貨ペアでトップになっているわけではないことです。
USDJPYではEBC、EURJPYではAXIORY、GBPJPYではHFMがトップ。
EURUSDとGBPUSDではHFMとEBCが同水準となりました。
そのため、取引する通貨ペアによって最適な業者が変わってくることが分かります。
総合的にはEBCのPRO口座が好結果
今回の5通貨ペアを総合的に見ると、特に好結果だったのがEBC Financial GroupのPRO口座です。
EBCはUSDJPYで5社中もっとも狭い1.16pipsを記録し、EURUSDとGBPUSDでもHFMと並んでトップとなり、5通貨ペア中3通貨ペアで最狭(うち2通貨ペアはHFMと同率)となりました。
さらにEURJPY、GBPJPYについても極端に広いわけではなく、今回計測した5通貨ペアすべてで比較的安定した結果となりました。
特定通貨ペアだけが突出して狭いというより、主要通貨ペア全体の取引コストが低いのが今回のEBCの特徴と言えそうです。
EA運用やスキャルピングなど、取引回数が多くスプレッドの影響を受けやすいトレードでは、有力な選択肢の一つになるでしょう。
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【2026年最新】海外FX業者のスプレッドを計測【EBC Financial Group・PRO口座(MT4)】
HFMはポンド系通貨ペアで好結果
EBCと並んで好結果だったのがHFMのZero口座です。
特に目立ったのが、
・GBPJPY:2.02pips
・GBPUSD:0.8pips
という結果。
GBPJPYでは今回の5社中トップ、GBPUSDでもEBCと並んでトップとなりました。
さらにEURUSDも0.7pipsでEBCと同水準です。
今回の計測結果を見る限り、ポンド系通貨ペアやドルストレートを中心に取引する場合にはHFMがかなり強いと言えそうです。
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【2026年最新】海外FX業者のスプレッドを計測【HFM・Zero口座(MT4)】
AXIORYはEURJPYがトップ
AXIORYのナノ口座では、EURJPYの実質スプレッドが1.36pipsとなり5社中トップでした。
GBPJPYも2.26pipsで比較的狭い結果です。
一方、EURUSDは0.9pipsとなっており、HFM・EBCの0.7pipsには及びません。
今回の結果だけを見ると、クロス円、とりわけEURJPYで強みが見られたという結果になりました。
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TitanFXも主要通貨では競争力あり
TitanFXのZeroブレード口座は、名目スプレッドではUSDJPYが0.2pips、EURUSDが0.1pipsと非常に狭い結果でした。
一方、取引手数料が往復7USDとなっているため、手数料を加えた実質スプレッドではEBCやHFMなどに一歩譲る通貨ペアもあります。
それでもUSDJPYは1.32pips、EURUSDは0.8pipsとなっており、今回の比較でも十分に競争力のある水準です。
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TradersTrustは今回の計測では広め
今回の5社比較でスプレッドがもっとも広い傾向となったのがTradersTrustのプロ口座でした。
実質スプレッドは、
・USDJPY:1.76pips
・EURJPY:2.36pips
・GBPJPY:2.86pips
・EURUSD:1.0pips
・GBPUSD:1.3pips
となっています。
さらに個別検証では、今回対象とした5通貨ペアすべてで実測平均スプレッドが公式サイト掲載の平均スプレッドを上回りました。
ただし、これはあくまで今回の計測期間における結果です。
スプレッドは市場環境や時間帯などによって変動するほか、TradersTrustはボーナスキャンペーンにも力を入れているため、業者を選ぶ際にはスプレッドだけでなくサービス全体を含めて比較する必要があるでしょう。
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結局どのFX業者のスプレッドが狭かった?
今回の実測結果からまとめると、
・総合的なスプレッドの狭さならEBC
・ポンド系ならHFM
・EURJPYならAXIORY
という特徴が見えてきました。
TitanFXについても主要通貨ペアでは十分競争力のある水準です。
一方、TradersTrustは今回の計測では他の4社と比較してスプレッドが広い結果となりました。
ただし、今回の比較で重要なのは単純に「1位の業者」を決めることではありません。
実際に5社を計測してみると、通貨ペアによって最も狭い業者が異なっています。
EAやスキャルピングで利用するのであれば、自分が取引する通貨ペアの実質スプレッドを基準に業者を選ぶのも一つの方法でしょう。
まとめ
今回はTitanFX・AXIORY・HFM・EBC Financial Group・TradersTrustの5社について、実際に計測したスプレッドを比較しました。
各社が低スプレッドを特徴としている口座を比較しましたが、手数料まで含めると意外に違いがあることが分かります。
今回の結果ではEBCとHFMが複数の通貨ペアで最狭水準となり、AXIORYもEURJPYでトップとなりました。
ただし、スプレッドは固定されたものではありません。
市場の流動性、経済指標、時間帯などによって大きく変化する可能性があり、今回の5社も計測期間がそれぞれ異なっています。
したがって本記事の結果はどの業者が常に一番狭いかを断定するものではなく、実際の口座で一定期間計測した結果を比較したものとして参考にしていただければと思います。
また、今回計測できなかった業者や、計測した業者の別の口座ににおいても、スプレッドが狭いという評判を耳にすることはあります。
当サイトでは今回計測できなかったそうした業者や口座も含め、今後もスプレッドの計測を継続し、必要に応じて比較結果を更新していく予定です。